本田もいらない!? ミランの名物会長がセリエAの外国籍選手の氾濫する現状に苦言
総イタリア人化を熱望
ACミラン会長で元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ氏は、ミランのスターティングイレブンが全員イタリア人となることを熱望し、外国籍選手の氾濫する現状を嘆いた。伊一般紙「イル・ジョルノQN」のインタビューで応えた。
ミランは、日本代表FW本田圭佑ら主力に多くの助っ人を抱える。国産の主力は、マティア・デシリオ、イニャツィオ・アバテの両サイドバック、MFアンドレア・ポーリ、リカルド・モントリーボ、FWステファン・エルシャラウィ程度。ミランのみならず、セリエAの先発メンバーには国産選手が減少している。その現状に危機感を感じるベルルスコーニ会長は、総イタリア人化を熱望した。
「イタリアのクラブで外国籍選手ばかりプレーする現状を目の当たりにするにつき、私は困惑を禁じ得ないことを告白する。実際にイタリアの多くのクラブが11人の外国人選手をピッチに並べる試合を見るのは心痛の極みだ。将来的には、わがミランは若いイタリア人、願わくば全員イタリアの勝利者で結成されたチームであってほしい」
外国人選手枠の存在するセリエAではあるが、EU国内選手の獲得に制限はない。南米やアフリカなど、EU圏外の出身でもイタリアにルーツを持つ肉親が存在すれば、外国人枠に適応されることもない。
ベルルスコーニ会長は「外国人があまりに多過ぎる」と語る。ミランが会長の希望通りの戦力構造を推進する場合には、本田ら外国籍選手はミランから去ることになるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page 1/1