横浜FCが二度追い付く白熱の攻防、大分MF野村直輝が決勝弾

　10月9日のJ2リーグ第40節で横浜FCと大分トリニータが対戦し、2-3で敗れた横浜FCの2シーズンぶりのJ1復帰は持ち越しとなった一方、勝利した大分は5位のままながらJ1参入プレーオフ進出を決めている。

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　3位のファジアーノ岡山が先に試合を終えて勝利していたなか、横浜FCは勝てば自力でJ1自動昇格が決まる一方、5位の大分も勝てばJ1参入プレーオフ進出の6位以内が決まる注目の一戦となった。

　スコアが動いたのは前半5分。右サイドからMF井上健太がクロスを送り、MF梅崎司が頭で合わせ大分が先制に成功した。反撃に出るホームの横浜FCは前半22分、中盤のボール奪取からショートカウンターを発動し、FWマルセロ・ヒアンの落としからFW小川航基が流し込んで今季23ゴール目をマークし、同点に追い付いた。

　再びスコアが動いたのは前半45分だ。大分が相手ゴール前でフリーキック（FK）を獲得すると、MF下田北斗が巻いた直接FKを決め、大分が再びリードして前半を折り返した。

　劣勢の横浜FCだったが、後半11分にエースFWが一撃を突き刺す。前線からのハイプレスでボールを奪ってパスをつなぎ、最後はファーサイドへ走り込んだ小川が右足で蹴り込み、2-2と振り出しに戻した。

　これで横浜FCが勢いに乗るかと思われたなか、同27分に大分MF野村直輝がパスをカットすると、相手ペナルティーエリア手前から弾丸ミドルを突き刺す。大分が三度目のリードを奪い、試合はそのまま終了した。

　横浜FCのJ1昇格決定は次節以降に持ち越しとなり、16日の次節はホームでツエーゲン金沢を迎え撃つ。勝ち点3を積み上げた大分は6位以内を確定させ、J1参入プレーオフ進出が決まった。