フットサル日本代表を救う“日替わりヒーロー” GK黒本ギレルメ「マジで!?」と驚きの出番到来も…ウズベキスタン撃破へ大貢献
GKイゴールの負傷で訪れた出場機会、好守連発でMOMの活躍
フットサル日本代表は10月7日(現地時間6日)、クウェートで開催されているAFCフットサルアジアカップの準決勝ウズベキスタン戦に臨み、2-1で勝利した。8年ぶり通算4度目のAFCアジアカップ制覇に向けて、残すところは決勝戦のみとなっている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
日本をはじめ、イラン、タイと強豪チームのほとんどが今大会で世代交代を図っていたなか、ウズベキスタンは昨年のFIFAフットサルW杯リトアニア2021に出場した登録メンバー14名中11名が今大会もメンバー入り。個々の選手たちの経験値、チームの完成度の高さから優勝候補の一角に推されていた。
そんな相手に対して、日本は第1ピリオドから試合を優勢に進めたが、シュートが4度もクロスバーやポストを叩き、ゴールを挙げられない。逆にウズベキスタンに2度あった決定機のうちの1つを決められて、先制される苦しい展開になる。
それでも第2ピリオド3分にキックインからFPオリベイラ・アルトゥールが同点ゴールを決めると、同10分にはCKからFP金澤空が逆転ゴールを決めて、試合を一気にひっくり返した。
そうしたなか、日本に大きな試練が訪れる。第2ピリオド11分、1次ラウンド第2戦の韓国戦(6-0)から先発フル出場を続けてきたGKピレス・イゴールが負傷して、プレー続行が不可能となってしまったのだ。初戦のサウジアラビア戦(1-2)に先発してから、2戦目以降はベンチにいたGK黒本ギレルメは、突然の出場機会に「『マジで⁉』と思った」と本音を明かした。
「『今? ここで出番が来るのか』っていう気持ちでした。もちろん韓国戦以降も、試合に出るか出ないか関係なく準備をしていましたが、想像していたのとは違う場面で試合に入ることになりました」
途中出場したGKが試合に入っていくのは、なかなか難しい。対戦相手のウズベキスタンも先発したGKエリバエフが試合途中で負傷したが、交代出場したGKウマノフとはプレースタイルも違うため、彼らの狙う戦い方ができなくなっていた。
しかし、黒本はとてつもない緊迫感のある状況でピッチに入り、日本を救う活躍を見せた。第2ピリオド残り6分からパワープレーを用いて、数的優位を作って攻めてくるウズベキスタンに残り30秒の場面で守りが崩され、FPチョリエフに強烈なシュートを放たれる。これを黒本は弾いたが、こぼれ球がゴール前に詰めていたFPカムロエフの下へ。カムロエフが放った「あれも強い、良いシュートだった」(黒本)と言うヘディングシュートに驚異的な反応を見せた黒本は、左手でボールを枠外へパンチングし、日本の窮地を救った。
Futsal X
2016年にオープンしたフットサル専門サイト。日本代表・Fリーグ・女子・海外情報など、カテゴリーを問わずフットサル情報を掲載。
http://www.futsalx.com