アーセナル冨安がフル出場 右SB→左SB対応を英メディア評価 「堅実な守備と機を見たいいオーバーラップを見せた」
ELボデ/グリムト戦で3-0と快勝
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間10月6日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節でボデ/グリムト(ノルウェー)と対戦し、3-0で快勝した。右サイドバック(SB)で先発し、終盤には左サイドバック(SB)としてもプレーしてフル出場した冨安には現地メディアも高評価を与えている。
英国のエリザベス女王崩御によってグループステージ第2節の本拠地PSV戦が延期となったため、第1節FCチューリッヒ戦(2-1)からおよそ1か月ぶりのELとなったアーセナル。ミケル・アルテタ監督はリーグ戦から大幅なメンバー入れ替えを行い、FCチューリッヒ戦と同じイレブンをスターターとして送り込んだ。
アーセナルは前半23分にDFキーラン・ティアニーの強烈なミドルシュートがポストに跳ね返ったこぼれ球をFWエディ・エンケティアが詰めて先制。その4分後にはMFファビオ・ヴィエイラのクロスからDFロブ・ホールディングがヘディングで押し込んでリードを広げた。
後半にはFWガブリエウ・ジェズスやMFマルティン・ウーデゴールなどリーグ戦でスタメンを張る主力を投入したアーセナル。後半39分にジェズスのラストパスからヴィエイラが押し込んで試合を決めた。
右サイドバックで先発した冨安は後半25分にDFキーラン・ティアニーに代わってDFベン・ホワイトが投入されたタイミングで左サイドバックにポジションを変更。3点目の場面ではスローインを深い位置のジェズスへ送り、得点の起点となった。
英地元メディア「フットボール・ロンドン」の選手採点でチーム単独トップだったのは、先制ゴールを挙げたエンケティアで「9点」。そして、冨安はそれに次ぐ2位タイ(ほか5選手)の「8点」が付けられた。リーグ戦で右SBのスタメンに定着するホワイトにプレッシャーを与えるパフォーマンスだったと絶賛されている。
「見事な前進を見せ、ベン・ホワイトの水準が少しでも落ちても、右SBのポジションを埋める準備があることを証明した」
また、冨安は英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙の採点でもヴィエイラとエンケティアの「8点」に次ぐ「7点」評価となり「スターティングイレブンの座を取り戻すための好パフォーマンスを披露。非常に堅実な守備と機を見たいいオーバーラップを見せた」と攻守にわたる貢献について言及されている。
プレミアリーグではまだ先発の機会がない冨安だが、ELでは2試合連続フル出場とコンディションに不安がないことを示した。ポジション奪還への機運は高まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)