なでしこジャパン、3バック採用が奏功 ナイジェリア戦で完封勝利、池田監督「ピッチ内での解決もあり良かった」
ナイジェリア戦で3バック採用、田中の2ゴールで快勝
なでしこジャパン(日本女子代表)は10月6日に国際親善試合のナイジェリア戦に臨み、2-0の勝利を収めた。新システムの3バックを導入した池田太監督は試合後に、その手応えも語った。
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日本は伝統的に4バックを組んできたが、このゲームではスタメンの時点から男子のJリーグでは一般的な3-4-2-1のシステムを組んだ。1トップにFW田中美南を据えて2シャドーにMF宮澤ひなたとMF杉田妃和を配置。主将のDF熊谷紗希は左のストッパーに入り、高い位置に押し出しながら攻撃を活性化した。
全体的にボールを保持しながらも最後の崩しのところでシュートまでつながらない面のあった前半を池田監督は「短いトレーニング時間のなか、ミーティングも含めて新しい3枚のディフェンスラインに取り組んだ。前半、まだ慣れていないところもあった」と振り返っている。
それでも後半に選手交代を重ねながらも3バックは維持し、右のウイングバックをDF清水梨紗からより攻撃的なMF清家貴子に替えるなどバリエーションも見せた。そして後半19分にMF猶本光のフリーキックから田中が先制点を奪うと、4分後には杉田が獲得したPKを田中が決めて2点差に。指揮官は「時間が立つと同時にアグレッシブさが出て勝つことができた。選手たちのプレーの中で修正点を持ち続けられたこと、コミュニケーションの量も多かった。ピッチ内での解決もあり、色々な組み合わせも試せて良かった」と話した。
2点リードの後は8月のU-20女子ワールドカップ(W杯)で大会MVPのFW浜野まいかと、攻撃的なプレーが際立ったMF藤野あおばも投入。試合終了間際には藤野が際どいミドルを放つなど若手にもチャンスを与え「底上げ、少しずつ来年のW杯に準備を進めたい」と、オーストラリアとニュージーランドで共同開催される来年の女子W杯を見据えてチーム作りを進めている。
9日には、そのW杯の共同開催国となるニュージーランドと国際親善試合で対戦する。池田監督は「長野へ移動してからの試合。コンディションを整えたい」と話したが、再び3バックの採用があるのかなど変化も注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)