J2リーグのPKゴールを番組検証 レフェリー得点認定も…「なんでやり直さなかったんだろう」と識者ら見解
FC琉球×横浜FC、前半35分のPKゴールシーンが議論に
スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、10月1日のJ2第39節のFC琉球と横浜FCのゲームで前半35分に横浜FCのFW小川航基がPKを決めた場面について、横浜FCのFWマルセロ・ヒアンがキックの前にペナルティーエリア内へ侵入している場面が議論された。
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この場面では小川がPKを決めるが、助走に変化をつけて右足シュートを放った瞬間にヒアンは明らかにペナルティーエリア内に侵入していた。一方で、FC琉球のMF大本祐槻もキックの前にエリア内へ侵入している。
番組に出演した平畠啓史氏は「僕はこういうものを杓子定規にするのは好きじゃないけど、ちょっと入り過ぎじゃないですか」と苦笑い。「ここまで入ってしまうと、やり直しと言われても仕方ないのではないか」と見解を示した。
また、ゲスト出演した元日本代表DF坪井慶介氏は「蹴りなおしましょう!」とコメント。「入り過ぎですよ」と笑っていた。
両者の見解と同じく、元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏も「ちょっと入り過ぎかな」と苦笑い。両チームの選手の侵入に加え、GKダニー・カルバハルも小川のキックの前に両足がゴールラインの前に出ているとして「セーブしたとしても、やり直しになったはずの場面」と指摘した。そして「なんでやり直さなかったんだろうというシーン」と話した。
小川のPKが成功したことを踏まえて、サッカー競技規則では「攻撃側競技者の侵入」の場合、「守備側競技者および攻撃側競技者の侵入」の場合のいずれも「ペナルティーキックを再び行う」とされている。
一方で、番組内ではカルバハルが小川のキックの前に飛び跳ねながらクロスバーを手で叩く威嚇的な行為があったことも指摘。家本氏は「難しいが、映像を通して見ている我々が現場の選手やレフェリー以上に聞こえている可能性がある」と話し「これは良くないと審判委員会やレフェリーが情報共有すれば、何らかのアクションがあると思う。少しオーバーリアクションなのを踏まえ、行き過ぎかなと思う」と意見した。