スーパーセーブ連発&代表初得点の“トリリンガルGK”イゴール、現地では大会MVPに推す声も
インドネシア戦で43試合目にして代表初ゴールで思わず涙
AFCフットサルアジアカップ(アジア杯)では、試合後の公式会見に監督と勝利したチームから選ばれるマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)の選手が選ばれる。10月4日に行われた準々決勝のフットサル日本代表とフットサルインドネシア代表の試合は、終了のブザーが鳴るまで緊迫した試合となったが、3-2で勝利した日本からMOMに選出されたのは、代表初ゴールとなる決勝点を挙げたGKピレス・イゴールだった。
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ブラジル出身のイゴールは、2016年1月に帰化申請が認められ、日本国籍を取得。今では日本語も自在に使いこなす。この日の会見は英語で行われたが、「初めて英語での会見を行ってちょっと緊張した」と本人は言うが、流暢に世界各国から集まった記者の質問に答えていた。
3か国後を操るトリリンガルなイゴールだが、ピッチ内でも攻守にわたって大活躍を見せた。これまでの試合以上に相手に攻め込まれる機会が多かったなかで、日本のゴールを守り、試合終盤にはパワープレー返しから決勝点も記録した。
「本当に難しい試合でした。先制されて0-1とされてしまいましたが、それでも負けている時にも僕たちはすごく集中力を高く保ち、ゲームコントロールすることができました。『今日は絶対に負けない』という気持ちが、チームにありました。先制されても『いや、大丈夫。いつかゴールが決まる』と、全員が思えました。とてもいいゲームになりました」
実際に攻め続けた日本は、第2ピリオド13分にFP金澤空とFP水谷颯真が連続でゴールを挙げて逆転する。さらにパワープレーを仕掛けてきた相手から、GKイゴールがパワープレー返しを決め、3-1とリードを2点差に広げた。イゴールにとっては、これが嬉しい日本代表での初ゴールとなった。
「とても嬉しいです。日本代表選手として初ゴール。でも、それよりも勝てたことが嬉しい。僕たちの目標は優勝すること。ゴールを決めて、次の準決勝進出に進む手助けができて嬉しい。忘れられない最高の日になった」と言うと、その目からは涙があふれ出した。
「いつも感動して、泣いてしまう。病気になって、その後、フットサルができるのか、できないのかも分からなかった。そこからフットサルW杯に出場できて、今回は42歳になったのに再びアジア杯を戦う日本代表に呼んでもらえた。そこでさらにゴールを決めることまでできて、本当に嬉しいです」
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