欧州CL開催日に親善試合を戦う屈辱 名門復活を目指すミランに伊紙「硬いパンを食べる時」
本田はガリアーニCEOとともにスタンド観戦
欧州各地で最高レベルの熱戦が繰り広げられる中、ミランは盛り上がりに欠ける会場で親善試合を実施。本田はこの試合をアドリアーノ・ガリアーニCEOとスタンド観戦した。
「この2日間ヨーロッパのサッカーは歴史の染み込む対戦がある(レアル・マドリード―リバプール、アヤックス―バルセロナ)。魅力ある対戦もある(バイエルン―ローマ)。ミランは、最近成功を収めたサンロレンソとの親善試合で満足しなければならなかった。リベルタドーレス優勝で相手には少し味がついている。硬いパンに一滴のオリーブオイルのような感じだ」
記事では世界中が見守る強豪同士の対戦と同時刻に、ミランが南米王者と戦ったことについて、そう表現している。
フィリッポ・インザーギ監督は「世界のみんなが今夜チャンピオンズリーグを観ている。だが、私たちはここで敬意を払うべき約5000人の前で、チャンピオンズリーグにすぐ戻れるように全力で戦おう」と選手たちに呼びかけたという。
ベルルスコーニ杯というオーナー一族の名前を関した親善試合にも関わらず、元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長も、バルバラ・ベルルスコーニCEOも客席に姿を表さなかったようだ。
そんな中、ミランは2-0で勝利したものの、空虚なサン・シーロでのプレーは名門にとって屈辱に違いない。来季の欧州カップ戦出場権獲得で、この悔しさを晴らすしかない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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