アーセナル冨安健洋、W杯までの過密日程で恩恵? 英メディア指摘「監督に自分を思い出させるいい機会」
11月13日からプレミアリーグは中断期間、それまでの6週間で公式戦13試合
イングランド1部アーセナルで2年目のシーズンを過ごす日本代表DF冨安健洋。怪我で出遅れた影響から今季は昨季と比べてより出場時間が減少している。スタメン奪取に向けて奮闘しているなかで、英現地メディアはカタール・ワールドカップ(W杯)開幕までの過密日程が、冨安にとってはプラス材料になる可能性があると伝えている。
昨季後半戦にふくらはぎを負傷して戦線離脱した冨安。今夏のプレシーズン期間もテストマッチには出場せず、別メニューでの調整が続いていた。プレミアリーグ開幕戦のクリスタル・パレス戦(2-0)はメンバー外となったものの、第2節レスター・シティ戦(4-2)から復帰。ここまでリーグ戦7試合(すべてベンチスタート)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)1試合(先発)に出場している。
加入1年目の昨季はデビュー直後から不動のレギュラーとなったことから今季も右サイドバック(SB)のファーストチョイスと見られていたが、怪我での出遅れとマルセイユへのローンから復帰したDFウィリアム・サリバの台頭も重ってベンチが定位置となった。そうしたなかで9月の代表期間中、冨安は報道陣に対して「メンタル的にもフィジカル的にも悪い状態ではないと思います」とコンディションの不安はないとしたうえで、「(アーセナルの)スタンダードがかなり高いので、(自身の出来については)満足はしてないですね」と語った。ピッチ上でさらなるアピールの機会を窺っている。
そんな冨安について英地元メディア「フットボール・ロンドン」は「冨安健洋は、冬季のW杯でプレミアリーグが中断するまでの過密日程による恩恵を受けることができる」と報じている。プレミアリーグは11月13日から中断期間に入るが、アーセナルはそれまでの6週間に公式戦が13試合控えている。この過密日程のなかでミケル・アルテタ監督がチームをターンオーバーさせる可能性は高く、冨安にとっては重要なアピールの機会が与えられると予想されている。定位置の右サイドはもちろん、指揮官は今後センターバック(CB)での起用も示唆していた。
「今は(ベン・)ホワイトが好調で、冨安が右SBの先発の座を奪い返すのはもう少し先のことになるかもしれない。だが、ELの試合は5試合も控えている。冨安にとってはアルテタ監督に自分を思い出させるためのいい機会になるだろう」
冨安にとって大きな意味を持つ6週間がこれから待っているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)