三笘薫、対峙したリバプールDFアーノルドを圧倒 英メディア称賛「洗練されたドリブルで惨めさを突き付けた」
後半20分から途中出場し、何度も左サイドからチャンスを演出
イングランド1部ブライトンは10月1日、敵地アンフィールドでのプレミアリーグ第9節リバプール戦で3-3と引き分けた。日本代表MF三笘薫は後半20分から途中出場したなか、同39分にベルギー代表FWレアンドロ・トロサールの同点ゴールをお膳立て。対峙したリバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドを翻弄し、英メディアも「惨めさを突き付けた」と伝えている。
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試合は前半4分、ブライトンが敵陣に攻め込み、相手のクリアが甘くなったこぼれ球をトロサールが拾ってペナルティーエリア内左から左足シュートを突き刺して先制。さらに、同17分には、左サイドからパスをつなぐ巧みな連係から最後はトロサールがフィニッシュして、敵地アンフィールドであっという間に2点のリードを奪った。
しかし、その後は徐々にリバプールの攻撃に押されていく。前半33分にリバプールのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに裏を取られてネットを揺らされ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経てゴールと認定。後半9分にもカウンターからフィルミーノに決められ、同点に追い付かれてしまう。
さらに、後半18分にはブライトンのイングランド人DFアダム・ウェブスターがオウンゴールを犯してリバプールが逆転。その2分後に三笘が途中投入され、左サイドに入った。
三笘は後半27分、左サイドでリバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドと対峙。ドリブルで強引に振り切り、ゴールライン際をえぐって中央へ折り返したが、これはクリアに遭った。
後半39分、ブライトンは三笘がペナルティーエリア外左から左足で折り返すと、リバプールDFフィルジル・ファン・ダイクがわずかに触って流れたボールをファーサイドでトロサールが仕留めて同点ゴール。トロサールはハットトリック達成となった。
三笘は後半41分にもドリブルでアーノルドを翻弄し、ファウルで止められる場面も。敵地でリバプール相手に3-3の引き分けで試合を終える原動力となった。
英メディア「GIVE ME SPORT」は、「ブライトンの三苫薫は、巧みなフットワークでリバプールの選手を圧倒」と見出しを打ち、三笘のプレーを称賛している。
「三笘は洗練されたドリブルで、守備面からアーノルドに惨めさを突き付けた。(ブラジル代表FW)ロナウジーニョのような驚くスキルはなかったかもしれないが、リバプールの守備を簡単に切り裂くことができると示した」
三笘がピッチに入ったことでブライトンに流れが傾き、改めてその個人技の破壊力がクローズアップされる形となった。