森保ジャパン欧州遠征の“主審ジャッジ”、元レフェリー・家本政明氏が考察 日本代表の足裏タックルに「ノーカードはあり得ない」

アメリカ戦の伊東の足裏タックル「公式戦だったらノーカードはあり得ない」

 さらに家本氏は、23日のアメリカ戦で起きた判定シーンにも注目。日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)が足裏で相手を倒した場面に対し、「あれが公式戦だったらノーカードはあり得ない」としたうえで、“フレンドリーマッチ”だったからこそ「ただのファウル」に留まったのではないかと推測している。

「アメリカ戦で伊東選手が相手を思いっきり踏みつけるシーンがありましたが、ノーカードの判定でした。足を思いっきり上げて斜め前に振り落とし、ふくらはぎあたりを踏みつけているので、行為の粗暴さを考慮すると限りなくレッドカードに近いと判断される可能性が高い。あれが公式戦だったらまずノーカードはあり得ないですし、必ずVARが入ります。今回はアメリカ側もあまり大きな反応を見せませんでしたが、ワールドカップのような本気の試合だったら、対応も変わってくると思います。フレンドリーマッチだから、レフェリーサイドは伊東選手の行為をただのファウルに留めた。これは間違いないと思います」と見解を示していた。

家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。

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