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マンUのパニック補強の悪影響 暗闇に閉ざされたファルカオの未来とは
懸念が現実に
即戦力として獲得したはずのファルカオだが、マンUの前線にはオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー、イングランド代表FWウェイン・ルーニーというワールドクラスがそろっていた。そもそも明確に必要度が高かったのは、ボランチとセンターバックで補強に動かなかったファン・ハール体制の方針には疑問の声が多く寄せられていた。元イングランド代表FWマイケル・オーウェンらOBからは「補強ポイントではない」という声も上がっていた。
ファルカオは、破格のローン契約で巨額資金を出してまで獲得した選手だ。故障というアクシデントはあったが、そのスターにあっさり見切りをつけてしまうのでは、強化費の浪費と言われても仕方のない状況かもしれない。
また、獲得当時は19歳だったアンデルソンの高額購入も、有望なヤングプレーヤーとして未来への投資だったはずだ。26歳となった今、その投資金額に見合っていないどころか契約解除のためにさらなる強化費を支払わなければならない状態にある。
世界の中でも屈指の人気を誇る名門が、資金面で苦しむような事態は短期的に起こることはないだろう。しかし、結果の伴わない投資を繰り返すのであれば、「補強下手な富豪クラブ」という烙印(らくいん)を押されてしまう危険性も高い。マンUのサポーターは、レッドデビルズ関連の記事を開く度に、ため息の出る日々がまだまだ続きそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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