森保ジャパン、カタールW杯メンバー26人の顔ぶれは? 日本代表OBが大胆予想…「個人技で優勢」の“国内組”を中盤に抜擢
三笘の“バックアップ役”として相馬が滑り込みか
【MF/11人】
遠藤 航(シュツットガルト/29歳)
守田英正(スポルティング/27歳)
田中 碧(デュッセルドルフ/24歳)
伊東純也(スタッド・ランス/29歳)
鎌田大地(フランクフルト/25歳)
三笘 薫(ブライトン/25歳)
久保建英(レアル・ソシエダ/21歳)
堂安 律(フライブルク/24歳)
南野拓実(ASモナコ/27歳)
相馬勇紀(名古屋グランパス/25歳)
柴崎 岳(レガネス/30歳)
遠藤、守田のボランチコンビは森保監督の中でもう不動。4-3-3システムをオプションとすることも見据えると、カタールW杯アジア最終予選で重宝された田中も堅いでしょう。2列目は伊東と鎌田、スタメンかスーパーサブかは置いといて三笘もほぼレギュラー扱いです。
23人枠ならもしかしたら落選もあったかもしれませんが、26人なら久保と堂安、南野も入るはずです。ダブルボランチを3枚でやりくりするのは厳しくて、遠藤と守田が怪我した時に予備の駒がいない。ローテーションも視野に入れると、柴崎が4番手になると思います。9月シリーズは物足りなさが残りましたし、守備の強度も少し足りない。ただ26人枠なので、個人的にはユーテリティーより専門タイプのほうがいい気がします。三笘が止められた時、怪我をした時にどうするか。そう考えると、相馬は自分で仕掛けられてボールを奪われても奪い返せる存在。原口元気(ウニオン・ベルリン/31歳)や旗手怜央(セルティック/24歳)の線もありますが、相馬が個人技では優勢でしょう。
【FW/4人】
大迫勇也(ヴィッセル神戸/32歳)
古橋亨梧(セルティック/27歳)
上田綺世(セルクル・ブルージュ/24歳)
前田大然(セルティック/24歳)
まず、一番の注目である大迫の処遇ですが、森保監督は大迫を入れると思います。ただ、神戸でも試合途中から出てきて存在感を発揮しているので、スタメンで使わずサブでもいい。
浅野拓磨(ボーフム/27歳)の怪我(右膝内側側副靭帯断裂)がなくても、アメリカ戦のプレスが機能したことを考えると、足の速い前田は必要でしょう。結果を追い求めてアメリカ戦みたいなサッカーをするしかない。ドイツ、スペインのような強豪には、前田を起用して割り切った戦いをしたほうがいい。コスタリカ戦では上田や大迫ら、状態のいい選手を使うイメージです。
Jリーグや7月のE-1選手権でアピールした町野修斗(湘南ベルマーレ/22歳)ですが、前回の勢いが保てるかが重要でした。テストで結果を出せないと厳しくなるし、9月シリーズを見ると、大迫や古橋を超えることはできなかったと思います。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。