フットサル日本代表、まさかの黒星スタート サウジに苦杯…8年ぶりアジア杯制覇へ苦しい船出

日本代表は初戦でサウジアラビア代表に敗れた【写真:(C) AFC】
日本代表は初戦でサウジアラビア代表に敗れた【写真:(C) AFC】

フットサルアジアカップ初戦、サウジの堅守を崩しきれず1-2敗戦

 フットサル日本代表は9月28日、AFCフットサルアジアカップ(アジア杯)クウェート2022の初戦で、サウジアラビア代表と対戦した。

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 日本は国内でブラジル代表とのテストマッチ2試合を行った後、バーレーン代表と同国で親善試合を行い、開催地のクウェートへ到着。日中には気温が45度にもなる国で、最終調整を行って初戦を迎えた。

 木暮賢一郎監督は、先発にGK黒本ギレルメ、FPアルトゥール・オリヴェイラ、FP吉川智貴、FPクレパウジ・ヴィニシウス、そしてFP平田ネトアントニオマサノリの5人を選出した。

 序盤から攻勢に出た日本は、前半3分に左サイドの高い位置でボールを奪うと、FPクレパウジ・ヴィニシウスが左足でシュートを決め先制。その後もアルトゥールのミドルシュートなどでゴールを狙うが、GKの好守や左ポストに嫌われて、ゴールを挙げられない。

 第1ピリオド3分には、アルトゥールの縦パスを吉川がダイレクトでゴール前のヴィニシウスへ送る。フリーになっていたヴィニシウスだが、無人のゴールへのシュートを決められなかった。日本のシュートミスに助けられたサウジは、GKもボール回しに加わり、日本のゴールに迫ろうとする。ポゼッションを高めたサウジは第1ピリオド13分、FPマンソールがミドルシュートを決め、試合を振り出しに戻した。

 その後の日本は流れを掴めず、木暮監督はタイムアウトを要求。しかし、リズムを変えることはできずにGKからの縦パス1本で守備を崩され、FPモーセンが黒本のニアサイドを射抜き、逆転を許してしまう。このまま第1ピリオドはリードを許したまま折り返した。

 第2ピリオドに入り、日本はボールを保持する時間を増やすが、なかなかサウジゴールを割れない。逆にカウンターから相手のシュートがゴールポストを叩く危ない場面もあった。後半7分、日本は相手のバックパスで絶好のチャンスを得るが、FP水谷颯真のシュートはブロックに阻まれた。

 日本もGK黒本を交えた攻撃を見せ、変化を付けようとするがサウジの堅守を崩せない。第2ピリオド10分を過ぎてからは怒涛の攻めを見せるが、FP石田健太郎のパスを受けたFP上村充哉がGKとの1対1を仕留め損なうなど、同点ゴールを挙げられないまま時間が過ぎていった。

 残り5分を切ると、アルトゥールをGKにしてパワープレーを開始。しかし、FP清水和也が枠内に飛ばしたシュートもGKに阻まれ、最後までゴールを挙げられないまま試合は終了。8年ぶりのアジア制覇を目指す日本だが、まさかの黒星スタートとなってしまった。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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