「ストライカー問題は未解決のまま」 森保ジャパン、エクアドル戦ノーゴールの“現実”をブラジルメディア指摘
9月シリーズで前田、上田、古橋、町野のFW陣はゴールなし
森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は9月27日、ドイツ・デュッセルドルフで行われた国際親善試合でエクアドル代表(同44位)と対戦し、0-0と引き分けた。決定的なPKをストップしたGKシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)の活躍でカタール・ワールドカップ(W杯)メンバー発表前ラストゲームをドローで終えたなか、ブラジルメディアは「ストライカーの問題は未解決のまま」と指摘している。
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森保ジャパンは9月23日の国際親善試合アメリカ戦(2-0)後にDF冨安健洋(アーセナル)がクラブ事情により離脱。試合中に負傷したGK権田修一(清水エスパルス)もチームを離れたなかで、森保監督は4-2-3-1システムを引き続き採用し、スタメン11人を総入れ替えした。
日本はアメリカ戦同様に相手ボール時にはトップ下に入った南野がFW古橋亨梧(セルティック)と並んで2トップのように前線からプレッシャーをかける姿勢を見せたが、エクアドルが後方を3枚に変化させつつ、ボールの受け際で日本のプレッシャーを受けながらもキープして展開する技術と強さを見せたことで、それほど高い位置でボールを奪えなかった。コーナーキックなどでもピンチを迎え、日本の攻撃回数の少ない試合になった。
後半はFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)を投入して戦況が回復したが、後半35分過ぎにはPKの大ピンチに。これを守護神シュミットがファインセーブして引き分けでゲームを終えた。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「リザーブチームでプレーした日本は守備でいいパフォーマンスを発揮したが、ストライカーの問題は未解決のままだ」とノーゴールに終わった攻撃陣について触れている。
「多くのメンバー変更があったにもかかわらず、守備は上手く機能した。問題は攻撃だ。三笘(薫)だけがチャンスを作っていた。センターフォワードのポジションに関してはまだ答えが出ていない」
9月シリーズではアタッカーの鎌田と三笘が得点し、FW前田大然(セルティック)、上田、古橋、FW町野修斗(湘南ベルマーレ)は結果的にゴールを挙げられなかった。森保ジャパン発足以降、攻撃を支えてきたFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)に代わる軸は作れておらず、その行方に海外メディアも注目していた。