持ち味を発揮し切れなかった三笘、相馬はドリブルでチャンスに関与

＜MF／FW＞
■田中 碧（デュッセルドルフ）＝★★☆☆☆

　気の利いたつなぎを見せる場面もあったが、全体としてはエクアドルの勢いを止められず。普段はあまり見られないようなパスミスも散見。代表チームのピッチでほとんど一緒にプレーしたことのない面々との連係構築に90分間通して苦労した。

■柴崎 岳（レガネス）＝★★☆☆☆（→後半22分OUT）

　パスの精度に欠けて決定機は作れなかったが、常にゴールへの最短距離を探りながらボールを回し、古橋亨梧や南野拓実の動き出しを意識して縦パスを狙った。前線でのプレスがハマり切らなかったこともあり、中盤の舵を取り切れなかった。

■遠藤 航（シュツットガルト）＝★★★☆☆（←後半22分IN）

　なかなか安定しなかった中盤をしっかりと安定させて、チームの攻撃に迫力を持たせる。最終ラインに入ってビルドアップで流れを作り出し、身体の強い相手に対しても互角以上に渡り合って、20分強の出場時間で改めて存在の大きさを感じさせた。

■南野拓実（ASモナコ）＝★☆☆☆☆（→後半22分OUT）

　序盤にカウンターのチャンスで球離れが悪くなり好機を広げられず。縦パスを受けた後にも相手に寄せられるとボールをキープできずに、攻撃の基準点を作ることはできなかった。ようやく本職のトップ下に入ったものの、良さよりも物足りなさを強く感じさせるパフォーマンスだった。

■鎌田大地（フランクフルト）＝★★★☆☆（←後半22分IN）

　相馬とともにピッチに立ち、ボールの収めどころを作って全体を押し上げる効果を生む。周囲にもチャンスにつながりそうなパスを配り、日本の攻撃のギアを一段上げさせた。途中出場からでもゲームに入っていき、影響を及ぼせることを示せたことは、この日の収穫の1つ。

■三笘 薫（ブライトン）＝★★☆☆☆（→後半22分OUT）

　ようやく掴んだ先発出場の機会だったが、アピールができたとは言い難い出来だった。持ち味のボールを運ぶ力を見せる場面もあったが、対戦相手にチームメイトが3人いた影響もあってか、かなり動きが警戒されておりボールロストする場面も目立った。スーパーサブとして出場する時のような相手に対する脅威にはなれなかった。

■相馬勇紀（名古屋グランパス）＝★★★☆☆（←後半22分IN）

　スピードと小柄な体躯のメリットを生かして、左サイドから得意のドリブルでチャンスを作り出した。クロスの精度に欠けたものの、相手を押し込み、最終ラインにかかる負担を軽減することには成功した。

■堂安 律（フライブルク）＝★★☆☆☆（→後半38分OUT）

　フィジカルを前面に押し出してくる相手に対してトリッキーなヒールパスを駆使して逆を取るような良い場面もあったが、相手の勢いに押されてなかなか存在感を出せず。後半34分にはシュートチャンスを得るものの、コースを狙ったシュートはGKに阻まれた。自信を持って臨んだはずの一戦だったが、伊東との比較になると難しい。

■伊東純也（スタッド・ランス）＝※短時間のため採点なし（←後半38分IN）

　今夏に移籍したスタッド・ランスで務めている2トップの一角で投入され、新たな攻撃のオプションとしてテストされた。出場時間が短く、評価材料に乏しいため、採点はなし。