鎌田大地、W杯対戦国・ドイツの敗戦に持論 「本当に強かった時とはまた違う」
UEFAネーションズリーグでハンガリーに敗戦、“大国”ドイツの印象に言及
日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)は、9月23日のアメリカ戦(2-0)から一夜明け、改めてこの試合を振り返った。鎌田は「チームとして分析ミーティングはしましたが、僕だけのシーンはあまり見ていなくて、試合も1試合を通して僕はあまり見返さないのですが、チャンスのシーンは多かったので、あと1、2点取れればベストな試合という印象は変わらないです」と、反省も口にした。
チーム内では、UEFAネーションズリーグでドイツがハンガリーに0-1で敗れた試合を見た選手も多かったという。鎌田も「ドイツ代表がハンガリーに負けていましたが、現代サッカーはポゼッションなんて関係ない。ハンガリーは見ていても、すごくアグレッシブにプレーしていた。ドイツは凄くやりづらそうにしていたので、僕たちもああいう試合内容に持っていかないといけない」と、ワールドカップ(W杯)の対戦国が敗れる姿を見て、やるべきことを再認識したようだ。
2017年からレンタル移籍で離れた期間を除き、ドイツにいる鎌田だが、サッカー大国と知られる現在のドイツ代表については、「メンバーを見れば豪華だと思いますが、所属クラブで上手くいっていない選手もいます。(招集選手の多い)バイエルン(・ミュンヘン)も今のところ上手くいっていない。そういうところもあると思いますが、本当に強かった時の、あのドイツとはまた違う。僕たちにも勝てる可能性はあるのかなと思います」と、これまでの通算成績が1分1敗のドイツからの金星を見据えた。
ドイツやスペインが相手でも、9月23日のアメリカ戦のように前でボールを取り切るのが理想だとしつつも、それが簡単ではないと言う。
「前から取りに行けるなら、チームとしては前に行きたい。そっちのほうがゴールに近いので、そうするべきだと思いますが、どのチームもそれがしたくても結局、ドイツが相手であればそれができなくて引いている感じだと思います。後ろに引き込んでから奪おうとしているよりも、前からトライしても後ろに下げられてしまうんだと思う」と分析した。
アメリカ戦のように、高い位置でボールを取り切りショートカウンターを仕掛ける戦いを狙うならば、その精度をさらに高めていかなければいけない。最終メンバー選考もあるなか、次のエクアドル戦(27日)では、より精度の高くなったプレスが見られるだろうか。