アメリカ代表、日本に“ずさん”敗戦で得た3つの教訓 母国危機感「簡単に言うとW杯で勝てない」

無得点で敗れたアメリカ代表【写真:Getty Images】
無得点で敗れたアメリカ代表【写真:Getty Images】

火が付かなければ「アメリカの8年ぶりのW杯への旅は短いものになるだろう」

 11月のカタール・ワールドカップ(W杯)に出場するアメリカ代表は、9月23日の国際親善試合で日本代表と対戦し、0-2と完敗。米衛星放送局「FOXスポーツ」は「日本戦の敗戦から得た3つの教訓」と報じている。

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 4-2-3-1システムを採用した日本のプレッシングとショートカウンターに苦戦したアメリカは、前半25分にMF鎌田大地(フランクフルト)に先制ゴールを献上。その後も劣勢が続き、後半はシステム変更でやや盛り返したものの、終了間際の後半43分にMF三笘薫(ブライトン)にドリブル弾を叩き込まれて0-2と力尽きた。

 W杯前の貴重な調整試合で収穫の少ない内容に終わったアメリカ代表について、米衛星放送局「FOXスポーツ」は3つの教訓として試合を振り返っている。

 1つ目はパフォーマンス面で「簡単に言うと、アメリカ代表はカタールW杯で日本戦のようなプレーをしたら勝てない。負傷した3人の先発候補(左サイドバックのアントニー・ロビンソン、セントラルMFユヌス・ムサ、そして攻撃の中心であるクリスチャン・プリシッチ)を除いた最強ラインアップで戦ったアメリカは、徹頭徹尾ずさんだった。彼らはその代償を払った」と評した。

 2つ目で「答えよりも疑問が多い」点を挙げている。「ゴール、左サイドバック、そしてDF中央の人材に不安を抱えたまま臨んだ」と言及し、チャンス創出や守備陣の課題が依然として解消されていないと強調した。

 最後に「サウジアラビア戦は、アメリカにとって最後の試練」と指摘。「アメリカにとって一番の見どころは試合終了のホイッスルだった。火曜日にスペインのムルシアで行われるサウジアラビア戦を控え、アメリカは日本戦の酷いパフォーマンスをすぐに忘れなければならない」と続けている。

 日本戦でさまざまな課題や不安材料が噴出した形のアメリカ代表。本大会ではウェールズ、イングランド、イランと同グループに組み込まれているなか、「これでアメリカ人に火がつき、11月のグループリーグ突破の可能性を感じながらクラブに戻ることができるのだろうか? そうであるに越したことはない。そうでなければ、アメリカの8年ぶりのW杯への旅は短いものになるだろう」と総括していた。

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