リーガ再開初戦は「疲労考慮」で清武を温存 セビージャ監督「今後100%の状態で貢献を」と期待

温存はユベントス戦に向けた指揮官の親心か

 その一方で、サンパオリ監督は清武について次のように話している。

「彼はとても長い旅を強いられて、疲れが残っている。(代表招集されず)こっちで長くトレーニングしていた選手を優先する。とはいえ今後、キヨには100%の状態でチームに貢献してもらわなければならない」

 この言葉通り、ラス・パルマス戦の選手リスト18人には、ナスリやMFガンソ、MFフランコ・バスケス、MFパブロ・サラビアらが名を連ねた一方、清武の名はなかった。清武はW杯最終予選初戦のUAE戦こそ先発したが、6日のタイ戦ではFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)に先発を譲る形となり、出番は巡ってこなかった。アジアからスペインへの長距離移動があったとはいえ、タイ戦での疲労はなかっただけに、次節のベンチ外は少々皮肉めいた状況となった。

 それでも来週には、CLグループステージ第1節・ユベントス戦が控えている。セリエA絶対王者との一戦までにコンディションを整えてほしいという指揮官の“親心”であり、清武に対する高い評価の表れなのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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