アメリカとの強化試合で2列目の左サイドとして先発

　日本代表（FIFAランキング24位）は現地時間9月23日、ドイツ・デュッセルドルフでアメリカ代表（同14位）と対戦し、MF鎌田大地（フランクフルト）の先制ゴールなどで2-0の勝利を収めた。2列目の左サイドで先発したMF久保建英（レアル・ソシエダ）は攻守に奔走。守備に費やす時間帯もあったなかで「負けなくなっていると思う」と自信を覗かせた。

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　アメリカ戦の日本は、4-2-3-1システムを採用。1トップにFW前田大然（セルティック）を置いたなかで前線からのプレスが機能し、前半25分に鎌田が右足でゴールネットを揺らした。ビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）によるチェックで時間をかけて確認した際どいプレーはオンサイドの判定となりゴールが認められた。

　1-0でリードしたまま迎えた後半も、日本ペースで試合を展開。同43分には、途中出場のMF三笘薫（ブライトン）が左45度方面からのカットインで右足シュートを決め、リードを2点に。試合はこのまま終了し、カタール・ワールドカップ（W杯）出場国から白星を飾った。

　先発起用された久保は前半、2列目の左サイドとしてプレー。同13分、高い位置でのパスカットからボールを前に運び、鎌田の決定機を演出すれば、前半終了間際には相手の密着マークに逢いながらも、相手ゴールに向かってドリブルし、エリア内に侵入するシーンを見せるなど、随所に存在感を示した。

　一方で、この試合では粘り強く守備に奔走する姿も。「不本意だけど、チームの勝利のためにやるしかない」と明かしつつも、「前半はそこで守って奪ってカウンターというシーンが何回もあった。僕としては他の選手に比べて守備のタスクも多かったけど、チームの決まりごとから派生した中でのことなので、チームのために身を粉にして頑張って良かったと思うし、要所でカウンターの起点になれた」と振り返った。

　今季加入したソシエダでは、主に2トップの一角でプレーする機会が多いため、守備に時間を割く姿はあまり見られない。サイドでディフェンスに徹するシーンは、ある意味、久々だった。攻撃センスに脚光が当たる反面、これまでは守備面での力不足を度々指摘されてきたなか、久保は「負けなくなっていると思う。勝率は分からないけど、良いピッチならそのまま持っていけた場面もあったし、相手はちょっとラッキーだったと思う。手応えもある」と、はっきりと自信を示した。

　次戦は、27日のエクアドル戦。チーム、そして、自身にとっても確かな手応えを得たアメリカ戦を経て、さらなる躍動へ期待が懸かる。