日本代表、W杯でスペインやドイツに勝つには? FW前田大然がイメージを具体化「自分のスピードは生きる」

前田大然のスピードを生かしたプレーに注目【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
前田大然のスピードを生かしたプレーに注目【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

大迫や浅野が不在のなかで期待 「自分のやることをやるだけ」と自然体貫く

 カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて、ドイツで強化合宿を行っている日本代表は、9月23日にアメリカ代表と親善試合を行う。この試合に向けて、森保一監督が4-2-3-1をテストすることを明言。今合宿中に行われた練習のなかで、FW前田大然はその1トップを務める場面もあった。

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 所属するスコットランド1部セルティックでは、ウイングで起用されているが「やりやすさは、やっぱりあります」と、中央でのプレーに自信を見せる。そして、「今シーズンはリーグ戦では得点を取れていませんが、クラブと代表は別なので、代表でしっかりゴールを取れるように頑張りたい」と、闘志を燃やした。

 4-2-3-1でプレーした際には、トップ下にMF鎌田大地(フランクフルト)が入っていた。その鎌田との連係についても、「大地くんは一発で前を向けるので、そのタイミングで僕が背後を狙ったりするとチャンスになると思うので、常に狙っていきたい。裏を狙うタイミングが分かりやすいですし、試合をやってみないと分かりませんが、そこは楽しみにしています」と、トップ下を置くことを歓迎した。

 今回のチームには、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、FW浅野拓磨(ボーフム)といった森保ジャパンの1トップ経験者が不在。前田やFW古橋亨梧(セルティック)にとっては、アピールするチャンスとなっている。周囲からはW杯のメンバー入りだけでなく、ポジション争いついても注目されるが「誰がいないとかは関係なく、自分の良さを出すだけだと思っている。それをできるようにしっかり準備したい」と、自分のできることに徹する姿勢を見せた。

 セルティックでは、裏に抜ける動きだけでなく、最前線で見せる守備が高く評価されている。そこは前田も自分の長所だと感じており、「裏抜けだけでなく、自分は前線からハードワークもできると思っている。守備でも味方を助けたい。両方できるように頑張りたい」と言う。

 そして、スペインやドイツを筆頭とする強豪とW杯で戦ううえでも、「これから戦っていくチームは格上で、どうしても前からボールを追えない時間も出てくると思います。ボールを持たれてもカウンターから一発の場面では、自分のスピードは生きると思う。そこは狙い続けていきたい」と、イメージを具体化させていた。

 これまで森保ジャパンは、大迫のようなボールキープ力のある1トップを起用してきたが、前田が最前線で違う形を見せられれば、また新たなオプションを得ることにもなる。自分のやることに集中する前田が、新たなオプションをチームに加えられるかは、この先のW杯を見据えても、今回の2連戦の大きなポイントとなるはずだ。

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