ロシアW杯後に代表引退した長谷部誠が森保ジャパンに緊急合流、3日間のアドバイス役に就任
数か月前から実現に動いていた反町強化委員長は「ロールモデルカイザー」と期待
カタール・ワールドカップ(W杯)へ準備を進める日本代表に、心強い仲間が加わった。ドイツ遠征を行っている日本代表は9月22日、翌23日のアメリカ代表との親善試合に向けて前日練習を行った。その練習に、ドイツ1部フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠が合流したのだ。
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すでに選手として日本代表を引退している長谷部は、コーチングスタッフたちと同じく黒いジャージに身を包み、報道陣に公開された15分間の練習中は、技術委員長の反町康治氏とともにスタンドから練習を見守った。
練習前、反町氏は長谷部の代表チーム合流をメディアに伝えた。そして、「前回のW杯でキャプテンをしているという経験値もあり、チームにプラスになると我々が判断して『ぜひ、W杯を初めて迎える選手もいるなかで、経験であるとかを伝えてほしい』と依頼しました。今日、明日、明後日の3日間、参加することになりました」と言い、「なので、みなさん。カメラは選手のほうに向けて、そっちがファーストニュースにならないようにお願いします」と冗談交じりに言い、長谷部が選手としてチームに合流するのではなく、アドバイザー的存在として、チームに帯同することを明かした。
代表は引退しているとはいえ、現役選手の代表活動参加は異例のこと。反町氏は長谷部の役回りについて「ロールモデルプレーヤー、ロールモデルカイザー。違うか(笑)。いろんな肩書を考えたんですけど、指導者の勉強もされているということなので、指導者目線で、客観的に我々の戦いぶりを見てもらい、また選手目線で経験値もたくさんあるので、チームにプラスになると思う。車で2時間で来られるということなので、ぜひとも、この3日間、参加してもらうことになりました」と説明して、かなり前から招集に動いていたことを明かしている。
日本代表のキャプテンを長年務め、欧州での経験も、W杯での経験も豊富な長谷部の存在は、チームにとっても大きな後押しになるはず。ロシアW杯後、代表から離れている長谷部だが、再び日本代表に大きな影響を与えてくれそうだ。