鎌田大地は「セットプレーの芸術家」 専門メディアが大絶賛「今人生で最も調子がいいのではないか」

全得点に関与のフランクフルトMF鎌田大地【写真:Getty Images】
全得点に関与のフランクフルトMF鎌田大地【写真:Getty Images】

シュツットガルト戦では全3ゴールに絡む活躍

 ドイツ1部フランクフルトの日本代表MF鎌田大地の勢いが止まらない。現地時間9月17日に行われたブンデスリーガ第7節シュツットガルト戦(3-1)で直接フリーキック(FK)からのゴールを含むチームの全得点に絡む活躍を見せた26歳を、現地メディアが「セットプレーの芸術家」と称賛している。

 元日本代表MF長谷部誠と揃ってスタメン出場した鎌田。対戦相手のシュツットガルトでもMF遠藤航、DF伊藤洋輝が先発出場で日本人対決が実現したなかで、圧倒的なパフォーマンスを見せた。

 0-0で迎えた前半6分、鎌田のFKからこぼれ球をMFセバスティアン・ローデが押し込んでフランクフルトが先制に成功すると、その4分後にはペナルティーエリア手前で得たFKを今度は鎌田が直接決めて追加点。壁に入ったDFに当たってコースが変わったシュートがそのままネットを揺らした。

 そして、2-1で迎えた後半43分にも鎌田は左サイドからのコーナーキック(CK)でMFクリスティヤン・ヤキッチのゴールをアシスト。チームの全3ゴールに絡む活躍を見せ、ドイツ誌「キッカー」では今節のベストイレブンにも選ばれた。

 さらに、フランクフルト専門メディア「SGE4EVER」は、鎌田を「セットプレーの芸術家」と称して絶賛している。この試合の採点として鎌田に長谷部と並ぶトップタイの1.5点(ドイツでは1が最高評価)を付け、マン・オブ・ザ・マッチに選出。次のように記している。

「鎌田大地は今人生で最も調子がいいのではないだろうか。どのポジションでプレーしても印象的で、ゴールを脅かす力がとても優れている。もしこの26歳が夏の移籍市場でSGE(フランクフルト)を去っていたらどうなっていたのかを想像するのは難しい」

 昨シーズン、UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇の立役者となった鎌田は今夏に移籍の噂が過熱。イングランド1部トッテナムやポルトガル1部ベンフィカからの関心が伝えられていたなかで残留した。元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェの加入もあってチーム内での立ち位置がどうなるのかは不透明だったが、蓋を開けてみれば今季もチームの中心として活躍。ボランチ起用にも応え、プレーの幅を広げている。

 今季限りで満了となる契約の行方も注目を集めている鎌田だが、ピッチ上でのパフォーマンスでも目を引く存在となっている。

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