鎌田大地、フランクフルトとの契約延長の行方に独誌注目 「より有利な選択肢を持つことになる」
フランクフルトとの契約は2023年夏まで
ドイツ1部フランクフルトの日本代表MF鎌田大地の契約延長問題が話題に浮上している。ドイツ誌「キッカー」は、同僚の元日本代表MF長谷部誠の言葉も伝えつつ、その現状をレポートした。
鎌田は昨季、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を制したチームに大きく貢献。今季に向けて移籍の可能性が高いとされたものの、残留が決まった。フランクフルトは当初、元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェを獲得して鎌田の放出を想定していたとされるなか、セルビア代表MFフィリップ・コスティッチがイタリア1部ユベントスへと移籍したことで鎌田の放出を取りやめたとされる。
そうした背景からも残留が決まったとされる鎌田は、シーズン開幕からリーグ戦6試合出場で4得点とリーグ全体の得点ランキングで3位タイ、アシストも4つを記録。インサイドハーフだけでなくボランチとしてもプレーの幅を広げつつあり、確実に評価を高めている。
しかし、鎌田とフランクフルトの契約は今季限りとなっている。「キッカー」誌でも「フランクフルトとの契約が切れる2023年夏、鎌田大地がどこでキックオフを迎えるかは未定だ」としたうえで、「クラブは契約交渉で金銭的なもの以外の要素で鎌田のポイントを稼がなければならない。なぜなら、鎌田のパフォーマンスを見れば純粋に経済的な観点からは、より有利な選択肢を持つことになる」と、現在のプレーを続ければ他国を含めて“引く手あまた”の状況が生まれるだろうと指摘している。
記事では、その鎌田と同僚で来季からコーチングスタッフあるいはクラブフロント入りする可能性も指摘される長谷部による「この調子を続けて、契約延長すればいい」というコメントも報じている。
鎌田は今週からのインターナショナル・マッチウィークで日本代表に合流し、ドイツで開催される国際親善試合アメリカ戦とエクアドル戦に臨む。このまま契約延長せずに時間が流れた時、契約が切れる半年前にあたる冬の移籍市場の時期からは次のクラブと自由に交渉して移籍金なしで来季に加入することができる。ゼロ円移籍のメリットもあり、カタール・ワールドカップ(W杯)で評価を高めれば大きなステップアップをすることも可能なタイミングになりそうだ。