アトレティコサポーター、レアルFWヴィニシウスへの差別的チャントでクラブに罰金の可能性浮上

アトレティコ戦に出場したFWヴィニシウス【写真:ロイター】
アトレティコ戦に出場したFWヴィニシウス【写真:ロイター】

スペイン政府の反暴力委員会に訴えが出る

 伝統の“マドリード・ダービー”は、間違った方向に加熱してしまった模様だ。スペイン1部アトレティコ・マドリードのサポーターがレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに対して「お前はサルだ」というチャントを歌い、スペイン政府の反暴力委員会に訴えが出ていることをスペイン紙「マルカ」が報じた。

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 現地時間9月18日に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節の直接対決はレアルが2-1で勝利したが、その試合前からヴィニシウスによるゴールパフォーマンスが挑発的であるかどうかという議論が巻き起こっていたという。それがテレビ番組で取り上げられ、コメンテーターの1人が「サル」の意味を含んだ単語で表現したことにより、アトレティコのサポーターが尻馬に乗った模様だ。

 試合前スタジアム外の時点で「ヴィニシウスはサルだ」というチャントが巻き起こり、スタジアム内では「ヴィニシウス死ね」というチャントも使用されたという。この件では、通常スタジアム外でのことには言及しない「ラ・リーガ」も非難の声明を発している。そして、反暴力委員会が訴えを認めた場合、アトレティコに対して罰金の処分が科される模様だという。

 黒人選手たちに対する人種差別問題の根強い欧州サッカーだが、世界的に注目度の高いスペインの首都マドリードを舞台にしたダービーマッチでその問題が再び起こってしまった。

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