J2熾烈な昇格&残留争いは継続 山形がJ1昇格プレーオフ圏内に接近、黒星の琉球は降格危機に直面
17日・18日に各地で第37節を開催、熊本×岩手は20日に延期
J2リーグは1試合の延期を除いて9月17日と18日に各地で試合が行われ、上位勢が順調に勝ち点を伸ばした一方で、残留争いでは大宮アルディージャとザスパクサツ群馬が貴重な勝利。そして、モンテディオ山形がJ1昇格プレーオフ圏内に接近した。
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17日のゲームでは、3位のファジアーノ岡山がV・ファーレン長崎に3-0で快勝して勝ち点を66に伸ばした。18日のゲームでは首位のアルビレックス新潟と2位の横浜FCも勝利し、新潟から順に勝ち点74、勝ち点71、勝ち点66と並んだ。岡山は3位から6位が参戦するJ1昇格プレーオフ圏内はかなり安泰と言えるため、自動昇格の2位以内を争うボーダーラインがここにあると言えるだろう。また、新潟は昇格決定が秒読み段階に入った。
そして、4位ベガルタ仙台は徳島ヴォルティスと1-1の引き分け。仙台は前節に監督交代から初勝利を収め、このゲームは退場者を出しながら引き分けて勝ち点55に伸ばした。一方で、徳島は勝ち点52の9位にとどまった。勝利していると勝ち点が並んだ関係だっただけに、ラストプレーで徳島が決めたゴールシーンがオフサイド判定で取り消されたものが誤審ではないかと大きな話題になったこともあって後味の悪さが残った。
6位の大分トリニータはツエーゲン金沢と打ち合いの末に3-3の引き分け。勝ち点を57に伸ばしたものの、7位以下の接近を許す結果になった。そこで浮上したのが山形で、ジェフユナイテッド千葉を2-0で下したことにより勝ち点を55として7位に浮上した。勝ち点54にとどまり8位の長崎と山形の2チームは大分よりも消化が1試合少ないため、ここの争いはほぼ横並びの状況とも言えるだろう。
一方でJ3への降格をめぐるラインの争いでは、19位の大宮アルディージャが栃木SCに3-1で勝利して勝ち点を38に伸ばした。さらに20位のザスパクサツ群馬はブラウブリッツ秋田とロングボールの応酬による肉弾戦となったゲームを1-0で制して勝ち点36に。試合後のインタビューで大槻毅監督は感極まって声を詰まらせた。
最下位22位のFC琉球は、レノファ山口に0-1で敗れ勝ち点30にとどまった。得失点差で群馬を8点も下回っているうえでの勝ち点6差だけにかなり厳しいところに追い込まれたと言えるだろう。
そして、5位のロアッソ熊本と21位のいわてグルージャ盛岡の試合は台風の接近による影響で20日に延期されている。勝ち点58を持つ熊本の結果はプレーオフ圏内に、勝ち点33の盛岡の結果は残留争いに大きな影響を与える。安全な試合開催が望まれるのは大前提だが、そのうえで両チームのみならず多くのチームやそのサポーターから注目されるゲームになりそうだ。