内容は改善もラスト10分で4失点 フットサル日本代表は第2戦もブラジルに1-5で大敗

第1戦と同スコアの1-5でブラジル代表に敗戦【写真:河合 拓 / Futsal X】
第1戦と同スコアの1-5でブラジル代表に敗戦【写真:河合 拓 / Futsal X】

第1戦と戦術を変更

 フットサル日本代表は9月18日、愛知県スカイホール豊田でフットサルブラジル代表と国際親善試合を行った。15日に行われた第1戦では、開始7分で3失点を喫して1-5と大敗したなか、残り10分までは0-1と接戦を演じたが、終わってみれば第1戦と同じく1-5というスコアで敗れている。

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 日本代表の先発は、GK黒本ギレルメ、FP水谷颯真、FPオリベイラ・アルトゥール、FP吉川智貴、FP平田ネトアントニオマサノリが先発。第1戦で先発したものの守備面で課題を残したFPクレパウジ・ヴィニシウスに代わり、水谷がスタメンに名を連ねたことで、全員が名古屋オーシャンズの選手となった。

 この試合が代表2キャップ目となった水谷だが、抜群の安定感を見せ、積極的にフィニッシュにも絡んでいった。第1戦では、FPピトを抑えられなかった日本だが、「1試合目は対策をしていませんでしたが、2試合目は明確にアルトゥールをピトに付けることにした。ピトが試合に出ていれば、アルトゥールを入れて、ピトが下がったら、アルトゥールも下げた」(木暮賢一郎監督)という言葉通り、マンマークの守備で、ブラジルの10番に自由を与えなかった。

 このプランがハマった日本は、試合序盤に主導権を握り、多くのチャンスを作る展開となる。前半5分にはプレッシングでブラジルの攻撃を手詰まりにして、相手のバックパスのファウルを誘発させるなど、第1戦とは異なる戦いぶりを見せた。

 戦略を変えた日本にブラジルも徐々に適応していく。前半7分には中央でフリーとなったFPマテウスがGK黒本と1対1になるが、ここは黒本が好反応でシュートを防ぐ。そして前半11分には再びマテウスが、今度は右サイドでFP金澤空を振り切って、GK黒本の股下を射抜くシュートを決め、先制ゴールを挙げる。

 第1戦では好プレーを見せて、ブラジル代表のマルコス・シャビエル監督に「最も印象に残ったのは、一番小さい7番の選手」と言わしめた金澤だったが、この場面では「ファウルをしようと思ったけれど、それもできなかった。第1戦目よりも相手のギアが上がっていた」と、来日して時間が経過してコンディションの上がったブラジルとの差を痛感させられた。

 再び先制を許した日本だったが、この日はここから崩れなかった。前半16分には、水谷のシュートをGKロンカグリオが弾き、跳ね返ったボールを平田が回収。再び水谷につなぎ、決定機を作ったが「試合が終わってからストレッチをしている時、みんなに『颯真、あれはないぞ』と言われました。(ゴール前にいたFP内村俊太への)パスではなく、シュートでした」という水谷のシュートミスでチャンスをモノにできず。それでも、0-1の1点差のままで前半を終えることになった。

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