VAR導入で変化するJリーグ 散見する“疑惑判定”の原因を元主審・家本政明氏が考察「いろいろなものがズレている」
選手と審判、信頼関係の構築不足は「レフェリー側の落ち度」
家本氏が挙げた、審判との信頼関係の問題。「これはレフェリー側の落ち度」と厳しい声も上げ、実害が出ていることも指摘した。
「今シーズンは、選手や監督が両手を広げて不満を示したりレフェリーに詰め寄るシーンがすごく増えたと思います。例えば先日、鹿島(アントラーズ)の岩政(大樹)監督が、レフェリーに抗議してイエローカードをもらう(9月16日J1リーグ第30節:対サガン鳥栖戦1-1)など、ああいう場面が結構出てきている。そうなる理由として、判定の妥当性や納得感もありますが、今シーズンは信頼関係が上手く構築できていないと感じるシーンがすごく増えている。これはレフェリー側の落ち度だと思います。昨年までは選手とレフェリーの関係性はとても上手くいっていたと思います。なぜ1年も経たずにこうも関係性が崩れてしまったのか、それぞれの立場でこの問題と向き合う必要があると思います」とこの問題の大きさを主張している。