マンCハーランドが8月度プレミア月間MVP受賞 スペイン紙がスタッツに脱帽「得点するのにボールタッチを必要としていない」
加入1年目ながら5試合で9得点とゴールラッシュ
イングランド1部マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドが、8月度のプレミアリーグ月間MVPに選出された。加入1年目ながら5試合で9得点といきなりのゴールラッシュを見せている。
開幕節のウェストハム戦(2-0/8月7日)でいきなりチームの全ゴールを叩き出す活躍で勝利に貢献したハーランド。続くホーム開幕戦の第2節ボーンマス戦(2-0/8月13日)ではゴールこそなかったが、第3節ニューカッスル戦(3-3/21日)で1得点。第4節クリスタル・パレス戦(4-2/27日)と第5節ノッティンガム・フォレスト戦(6-0/31日)はいずれもハットトリックの大暴れ。初挑戦のプレミアリーグにも戸惑うことなく、オーストリアやドイツ時代と変わらぬハイペースで得点を重ねた。
8月に行われたリーグ5試合で9得点。9月以降もUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を含めて毎試合得点を決めており、シーズン全体では公式戦9試合で13得点(1アシスト)を記録している。もはや手のつけようがない状態だ。
そんなハーランドは、投票で決まる8月度のプレミアリーグ月間最優秀選手賞を受賞した。クラブ公式サイトを通じ、「初めて受賞することができて嬉しく思います。チームは素晴らしいシーズンのスタートを切ることができました。投票してくれたみなさんに感謝します」と受賞の喜びを明かしている。
出場試合数を大きく上回るゴール数がその凄さをすでに物語っているが、このところ注目を集めているのがハーランドのボールタッチ数の少なさだ。スペイン紙「マルカ」は、「ハーランドは得点するのにボールタッチを必要としていない」とその驚きのスタッツに着目している。
記事によれば、シティ加入後のハーランドのボールタッチ数は合計でわずか132回で、1試合平均にすると22回だ。また、パスを出した数も計77回(1試合平均12.8回)と極端なほどに少ない。同じプレミアリーグのストライカー陣との比較でも、アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが1試合平均53.5回、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが47.6回、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが48.5回と半分以下だ。
ハーランドのボールタッチ数の少なさについて英メディアから批判の声も挙がったが、9月14日のCLグループステージ第2節ドルトムント戦(2-1/1得点)後のインタビューで「僕の夢は5回のボールタッチで5得点を決めること」と語るなど、本人は全く意に介していない様子だ。
早くも量産体制に入ったハーランドを止められるチームはあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)