「ギリギリ試せるタイミング」 9月シリーズの森保ジャパンメンバー30人を日本代表OBはどう見た?
大迫の代わりに町野はW杯本大会メンバーに滑り込むか
攻撃陣に目を移すと、MF南野拓実は今季移籍したフランス1部ASモナコでレギュラーの座を掴めていないのが不安材料だが、一方で、MF堂安律(フライブルク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)は好調のキープしている。大迫の“代役”に誰が滑り込むのかを含めて、ポイントだと栗原氏は語る。
「南野はチームで不発で、代表でも今は絶対的な存在かと言われると疑問符が付く。試合に使う理由があるかと言えば難しいですけど、森保監督のこれまでの采配を踏まえると、南野をメンバーからは外さない。左サイドは南野か三笘薫か。右サイドは伊東か堂安、それに久保もいる。1トップは古橋亨梧かなと。大迫が怪我をしているなかで、町野で計算が立てばW杯のメンバー滑り込みも可能性はある。大迫を絶対に本大会で使わないといけないわけじゃない」
森保監督が、メンバー発表前最後のテストとなる9月シリーズでどんな采配を振るうのか、注目が集まる。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。