「クレイジーだ」 オーバメヤンが語った恩師トゥヘルとの再共闘、チェルシーでの“わずかな再会”に胸中吐露「それも人生」
ドルトムント時代の恩師とチェルシーで再会もトゥヘルは電撃解任に
イングランド1部チェルシーは、9月14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループE第2節のRBザルツブルク(オーストリア)戦に1-1で引き分けた。トーマス・トゥヘル監督を解任して迎えた一戦は、グレアム・ポッター新監督新体制での初陣となったなか試合後、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが、トゥヘル前監督への思いを語った。英紙「メトロ」が報じている。
ポッター監督の下、これまでの3-4-3ではなく、4-2-3-1で試合に臨んだチェルシーは、イングランド代表FWラヒーム・スターリングが後半3分に先制点を挙げたものの、このリードを守り切れずに1-1の引き分けで試合を終えた。この試合に先発出場し、後半21分までプレーしたオーバメヤンは、無念の思いを明かした。
ドイツ1部ボルシア・ドルトムント時代にトゥヘル監督の下でプレー経験があるオーバメヤンは、チェルシーに加入して5年ぶりにドイツ人監督と仕事をすることとなった。しかし、CL第1節のディナモ・ザグレブ戦を0-1で落とすと、クラブはトゥヘル監督を解任。オーバメヤンとトゥヘル監督の再共闘は、わずか59分で終わることとなった。
ポッター監督の初陣を終えたオーバメヤンは、「誰もが僕とトゥヘル監督のつながりは知っている。誰かがクラブを去ることになるのは、いつも寂しいものだ。特に僕は今回、数日しか彼を見ていないからね。サッカーをプレーしていると、シーズン中には、とても早く適応することが求められるし、これは起こり得ることだ」と、監督の解任を残念がりつつも、クラブの判断にも理解を示した。
そして、解任されたトゥヘル監督と話をしたかと聞かれると、「まだだね。彼は少し苛立っていて、寂しかったと思う。可能な限り早く、彼と話をしようと思うよ。僕たちにとって、クレイジーな1週間だった。それも人生だし、適応しないといけない。今も僕は寂しさを感じているけれど、僕たちは良い状態に戻れると思っている」と、チェルシーでの時間は終わっても、両者の関係が続くことを示唆している。
ポッター監督についても、「彼は本当にポジティブな人間で、素晴らしい人間性だと思う。僕たちは彼から学ぼうとしているし、可能な限り早く勝とうとしている。彼のアイデアは明確だから、簡単だと思う。ただ、お互いが適応するには、少し時間がかかるはずだ」と、引き分けた試合後に語った。
トゥヘル監督の解任後、どのように起用されるか不透明だったオーバメヤンだが、ポッター監督は先発で出場機会を与えた。今後も、新天地に適応して、レギュラーのポジションをつかめるかが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)