解説者のノエル・ウィーラン氏が冨安のスタメン起用推薦「そうすべきだ」

　現役時代にリーズ・ユナイテッドなどでプレーした解説者のノエル・ウィーラン氏がイングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋について「加入以来、一度もミスを犯していない」とその安定感を絶賛。現在はDFベン・ホワイトが定着している右サイドバックで再びレギュラーに起用すべきと主張している。英メディア「フットボール・インサイダー」が報じた。

　冨安は昨夏にイタリアのボローニャから加入して以来、右サイドバックのレギュラーに定着。2021-22シーズンはプレミアリーグで21試合、リーグカップで1試合に出場した。

　しかし、シーズン後半戦はふくらはぎの負傷に悩まされて長期離脱。その影響は今シーズンまでおよび、冨安はプレシーズンから欠場が続いていた。これを受けてミケル・アルテタ監督はセンターバックのイングランド代表DFホワイトを右サイドで起用。冨安が戦線復帰したプレミアリーグ第2節レスター・シティ戦（4-2）以降もホワイトがファーストチョイスとなっていた。

　ウィーラン氏は「ホワイトが複数のポジションでプレーでき、非常に才能ある選手だということに疑問の余地はない」とホワイトを評価しているが、そのうえでチームのバランスを重視するのであればより安定感のある冨安をスタメンで起用すべきとの持論を展開している。

「しかし、（ホワイトは）その役割で育ってきた天性のサイドバックには勝てないと思う。トミヤスはアーセナルに来てから一度もミスを犯していない。彼は最も堅実で、一貫したパフォーマンスを見せている選手の一人だ。チーム全体のバランスを求めるならより自然な選択肢を視野に入れる必要があるだろう。ベストプレーヤーだからという理由だけでピッチに立たせることはできない。アルテタは大きな決断をしなければならないだろう。ホワイトを外してアーセナルのバランスが良くなるのであれば、そうすべきだ」

　リーグ戦からメンバーを大きく入れ替えた8日のUEFAヨーロッパリーグ（EL）第1節FCチューリッヒ戦（2-1）では冨安が今季初先発となり、フル出場で勝利に貢献した。この一戦をきっかけに冨安は再びレギュラーに返り咲くことになるのだろうか。アルテタ監督の采配に注目だ。