元スペイン代表FWコスタ、ウルブス加入“最大の要因”は? プレミア帰還を「スムーズなものにさせてくれた」
フリートランスファーでウォルバーハンプトンへの加入が決定
イングランド1部ウォルバーハンプトンは9月12日、元スペイン代表FWジエゴ・コスタの加入を発表した。夏の移籍市場はすでに閉まっているが、コスタは今年1月にブラジル1部アトレチコ・ミネイロとの契約を解除していたため、フリートランスファーでの加入が認められた。クラブの公式HPで、コメントを発表している。
2014年夏から2018年1月まで所属していたチェルシーでは、公式戦通算120試合で59ゴールを挙げ、2度のプレミアリーグ優勝に貢献。イングランドでの実績十分なコスタだが、その後に在籍したスペイン1部アトレティコ・マドリードでは出場機会が減少すると、コーチングスタッフとの関係が悪化。最後はクラブのフロントと揉める形で、契約解除に至っていた。
また、アトレチコ・ミネイロでも50年ぶりのブラジル全国選手権優勝に導くなど、2つのタイトルをもたらしたが、2022年末まで残っていた契約を解除している。
半年以上、所属クラブのない状態が続いていたなか、新天地が決定。「第一級のクラブであり、サッカーをよく知る良い選手たちが集まっている。そして、再びプレミアリーグでプレーできるチャンスがあることが最大の要因だった。技術面でも、在籍している選手の質に加えて、ポルトガル語を話す選手が多いという事実は、加入をよりスムーズなものにさせてくれた」と、ウルブスでの活躍に自信を見せた。
そして、「プレミアリーグを離れてからしばらく経つが、リーグが好きで、ずっと追いかけていた。マドリードでプレーを楽しんだが、失望も味わった。だが、この話はモチベーションを高めてくれた。炎を灯してくれたんだ」と、加入した喜びを語っている。
ウルブス加入を発表する動画では、3匹の狼を引き連れていたコスタ。「野獣」の異名を持つストライカーも、撮影の際には恐怖を感じていたという。
「怖くて死にそうだったよ。鎖を持った時に『このオオカミたちが、襲い掛かってきたらどうしようか』と考え続けていた。女性のトレーナーが、彼らに指示を出していたけれど、狼たちは全く言うことを聞かなかった。『トレーナーの言うことを何も聞かないし、オレのところに来るんじゃないか』と思ったら、彼らはオレのところに来て、足の匂いを嗅ぎ始めたんだ。終わったと思ったね。少しばかり怖かった。犬じゃなくて、狼だからね。クールな経験だったけれど、あまり居心地のいいものではなかったよ。オレは5匹の犬を飼っているけれど、狼じゃないからね!」
1年契約を結び、背番号「29」をつけることが決まったコスタ。ピッチでは怖いもの知らずのプレーを見せるストライカーは、どのような活躍を見せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)