J2リーグ昇格争い、プレーオフ参入圏クラブに明暗 5連敗の仙台が苦境に…岡山、熊本に“順当ムード”
各地で第35節が開催、J1参入プレーオフ圏内のチームが勝ち点を伸ばす
J2リーグは9月10日に各地で第35節の試合が開催された。上位での直接対決もあったものの、全体的にはJ1参入プレーオフ圏内のチームが勝ち点を伸ばしたことでやや縦長の勝ち点差になった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
このゲームに向かった中での大きなトピックになったのが、ベガルタ仙台が電撃的な監督交代を行ったことだろう。原崎政人監督を解任し、先月までJ1ジュビロ磐田で指揮を執っていた伊藤彰氏が後任監督になった。そのデビュー戦が同じプレーオフ圏内に位置する大分トリニータだったことで大きな注目を集めた。しかし仙台は5連敗となり監督交代に踏み切った悪い流れを断ち切ることができなかった。
前半からゴール前のピンチをGK小畑裕馬のセーブでしのぐ場面が続くと、後半に大分が残留に向けての緊急補強になったFW金崎夢生を投入したところからその流れが加速。そして後半23分、クロスをFW呉屋大翔にヘディングで決められてついに陥落した。追いつくことが必要な残り時間も、むしろ大分の追加点が入りそうな場面を何とかしのぐばかりでそのまま0-1の敗戦。仙台は大分と勝ち点55で並び、かろうじて得失点差で5位をキープしている。
一方で、3位のファジアーノ岡山はモンテディオ山形に2-1で競り勝ち、勝ち点を63に伸ばした。ロアッソ熊本はV・ファーレン長崎を3-1で破って勝ち点57の4位に浮上。7位の長崎は大分と仙台から4ポイント差の勝ち点51にとどまり、プレーオフ圏内とは2試合が必要な差がついた。消化試合が1試合少ないとはいえ、かなり痛い結果になったと言えるだろう。
21位と22位の下位2チームがJ3への降格となるJ2残留争いでは、いわてグルージャ盛岡が水戸ホーリーホックを1-0で破って勝ち点33の20位へと浮上した。一方で、ザスパクサツ群馬は東京ヴェルディと1-1の引き分け。前半にPK獲得のチャンスがあったものの生かせなかったのが響いたか。これで群馬は勝ち点を32に伸ばしたものの、盛岡にかわされて21位へと転落してしまった。