浦和DF知念哲矢、8月の失点ミスから立ち直れた訳 犬飼とショルツからかけられた言葉は?

浦和DF知念哲矢【写真:Getty Images】
浦和DF知念哲矢【写真:Getty Images】

犬飼から「全然気にしないでいい」と前を向くようにアドバイスを受ける

 浦和レッズのDF知念哲矢は、9月10日に行われたJ1リーグ第29節柏レイソル戦でフル出場すると、コーナーキック(CK)からJ1初ゴールを決めるなど、4-1の勝利に貢献。8月の名古屋グランパス戦で苦境に陥ったところからの復活に、周囲の力があったことを話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 沖縄出身の知念は、近畿大から2020年にJ2のFC琉球に加入。2年間プレーし、今季から浦和に加入した。貴重な左利きのセンターバックであり期待はあったものの、デンマーク代表招集歴のあるDFアレクサンダー・ショルツをはじめ、DF岩波拓也、DF犬飼智也といった層の厚いセンターバックの前ではなかなか出場機会が訪れず、春先にタイで集中開催となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージで格下相手のゲームに出場があったくらいだった。

 しかし、犬飼の負傷離脱があったあとにショルツと岩波のコンビでしのいできたチームは8月3日のルヴァンカップ準々決勝第1戦、名古屋グランパス戦でショルツが試合中に負傷。ここで知念にチャンスが回ると、この試合を1-1で終えた。しかし、8月6日のJ1リーグ第24節で対戦した名古屋戦では、知念が分かりやすく失点に絡むミスをしてしまい、0-3の敗戦。試合後の取材エリアでも憔悴した表情を見せていた。そして、同10日のルヴァンカップ第2戦からはショルツが復帰した。

 さらに8月13日のリーグ第25節ジュビロ磐田戦(6-0)では、MF伊藤敦樹が試合中の交代でセンターバックとしてテストされた。名古屋戦で自身のミスだけでなく消極的な姿勢も悔やんでいただけに、その起用を目の当たりにした知念は「それも含めて、うわあ、と」という穏やかではいられない気持ちになったことを吐露した。それでも、そこから復活するには長期離脱中の犬飼の力があったと話している。

「犬飼選手に聞いたんですよ。『失点に絡んだミスしたことあります?』って。そしたら『何十本もあるよ。全然気にしないでいい』と言ってくれて、メンタル的に助かった。同じポジションの選手の経験を聞いて、前向きになれましたね。みんなこういう経験をしているんだ、と」

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング