サイドではなく中央で起用した理由 浦和、“トップ下・大久保”がもたらした「機能性」

江坂の選択肢もあったなかで、大久保起用が的中

 この試合で大久保が入ったポジションは、FW江坂任やMF小泉佳穂といったいかにもトップ下タイプの選手が入ることが多い。また、シャルクもこのポジションで起用されたことがあるだけに、スタメン発表時には大久保がサイド、シャルクが中央という配置も予想された。しかし、大久保のプレーぶりと、マークされていない状態からゴール前に飛び込んでくるシャルクのプレーを見る限り、機能性の高い配置になっていた。

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 大久保は、原点に突破力を生かすウイングとしてのプレーがあるとしたうえで、「それがあるからこそ、インサイドでボールを持った時にドリブルの自信もある。受けた時に自分がドリブルで剥がせるイメージを持っていたし、左サイドをやっている時も小泉選手のプレーを見て、思っていたものを表現できた」と、江坂や小泉とはまた違ったタイプのセカンドトップとして機能する部分を見せた。

 リカルド・ロドリゲス監督が「江坂が試合までに1日しかトレーニングできていない状態だった。江坂の起用は頭にあった」と話すなど、苦しい台所事情が決断させた起用法だった側面はあるものの、そこで得たものは大きかったと言えそうだ。

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