「非常に嬉しい」 浦和監督、苦しい台所事情で快勝に手ごたえ「やるべきことが整理されている」
負傷や新型コロナウイルス陽性者が出る苦しい台所事情の中で柏に4-1で快勝
浦和レッズは9月10日に行われたJ1リーグ第29節柏レイソル戦に4-1で快勝した。負傷者や新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手がいたことでメンバー構成に制約があったなかでの結果に、リカルド・ロドリゲス監督は「監督として非常に嬉しい」と喜びを語った。
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浦和は8月に戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の期間中に日本代表DF酒井宏樹が負傷して離脱中。さらに、8月末から今週にかけて複数選手が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことが発表された。9月3日の第28節鹿島アントラーズ戦(2-2)に続いて主将のGK西川周作ら一部の主力がメンバーに入れず、このゲームはDF岩波拓也も欠場してDF知念哲矢がスタメンに入った。
その浦和は立ち上がりから主導権を握り、前半7分に知念の縦パスをMF大久保智明が受けると反転。そこからのスルーパスにFW松尾佑介が抜け出すとGKとの1対1を冷静に決めて先制した。さらに前半24分、MF岩尾憲が最終ラインからドリブルで持ち出すと、MF伊藤敦樹に縦パス。さらに伊藤から斜めに走り込んできたFWアレックス・シャルクへの縦パスが通り一気に抜け出した。シャルクはGKとの1対1を一度セーブされるもこぼれ球を自ら押し込んだ。
後半12分には岩尾のコーナーキックをニアサイドに走り込んだDF明本考浩がつなぐと、ファーサイドで知念が押し込んで追加点。さらに浦和は後半40分にMF関根貴大の突破から相手のハンドで獲得したPKをDFアレクサンダー・ショルツが蹴り込んでダメ押し。終了間際に柏に1ゴールを許したものの、完勝と言えるゲームだった。
ACLの最終戦となった8月25日の準決勝、全北現代(韓国)戦と比較するとスタメンに残ったのはショルツ、岩尾、伊藤、関根、松尾の5人。現時点でベストと言えそうなメンバーから半数以上が入れ替わったなかだったが、ロドリゲス監督は「誰が出ていてもこのパフォーマンスを維持して戦うことができるのは、監督として非常に嬉しい。選手たちのやるべきことが整理されていて、しっかりと理解し遂行する、ハードワークする、そうしたところがパフォーマンスを維持できている理由だと思う」と試合を振り返った。