ブラジル戦前、最後のトレーニングマッチでフットサル日本代表がFリーグ2位の浦安に勝利
キャプテンのアルトゥールが要所を締めて2ゴール1アシストの活躍
フットサル日本代表は、9月15日と17日に行われるフットサルブラジル代表との国際親善試合に向けて、JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っている。9月10日には、現在Fリーグ・ディビジョン1で2位のバルドラール浦安とトレーニングマッチを行った。
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日本の先発はGK黒本ギレルメ、FP吉川智貴、FPヴィニシウス、FP平田ネトアントニオマサノリ、そして、キャプテンマークを巻いたFPオリベイラ・アルトゥールの5選手だった。
序盤から日本はボールを保持し、浦安を押し込んで試合を展開していく。最初のチャンスは前半3分、セットプレーを得てピッチに入っていたFP清水和也がアルトゥールからのパスを受けたがシュートミスに終わる。その直後にも右サイドからFP水谷颯真が左足でゴールを狙ったが、シュートはポストに嫌われるなど、チャンスを作ってもゴールを決め切れない時間が続いた。
それでも前半7分には、清水が落としたボールをFP金澤空がシュート。相手GKが弾いたボールが戻ってきたDFに当たってゴールに決まり、オウンゴールで日本が先制する。その後も日本は浦安のプレスに対してGK黒本を含めたボール回しで回避し、チャンスを作り出す。シュートミスが何本か続いたものの、前半11分にはアルトゥールが落ち着いてゴールを決めて、リードを2点に広げた。
いい形で試合を進めていた日本だったが、前半15分にそれまで試合に出ていなかったFP内村俊太、FP上村充哉が入った直後、上村のファウルで相手にFKを与えると、元U-20フットサル日本代表FP宇野伊織に直接FKを決められて1点差にされる。その後もリズムを取り戻せなかった日本は、前半終了間際を名古屋のセットで戦おうとしたが、FP柴山圭悟の反転からチャンスを作られ、最後はファーポスト際に詰めたFP東出脩椰にゴールを決められ、前半を2-2で折り返した。
後半に入ると、浦安が守り方を変えたこともあり、GKを黒本からピレス・イゴールに変更した日本は、なかなか5人でのボール回しからチャンスを作れなくなる。それでも前半2分には、清水のパスから金澤がゴールを決めて3-2とリードする。しかし、浦安も後半6分、ゴール前の混戦から最後はFP外林綾吾がボールを押し込み、3-3の同点に追い付いた。
ブルーノ・ガルシア前監督の時は、Fリーグのクラブとの親善試合で勝ち切れなかった日本だが、この日は、ここから底力を見せる。後半8分にCKを得ると、吉川からパスを受けたアルトゥールがゴールを決める。その2分後にはアルトゥールのパスを右サイドで受けたヴィニシウスが右足でボレーシュートを決め、一気に浦安を突き放した。
浦安にも何度か危ない場面を作られたものの、日本はゴール前でGKイゴールが立ちはだかり、追加点を与えずに試合を進めていく。そして後半18分には、左サイドの高い位置でアルトゥールからのパスを受けた清水がボールをキープし、落としたボールを吉川がゴールに決め、6-3と点差を3点に広げた。その後、浦安はパワープレーを開始したが、日本はしっかりと守り抜き、6-3で勝利した。
木暮賢一郎監督は、「いろいろな組み合わせを使うこともできて、それが一番良かった」と、自身が指揮を執るようになって初めて招集した選手もいるなかで、トレーニングマッチで多くのことを試せたことを収穫に挙げた。
フットサル日本代表は、来週、フットサルブラジル代表と2試合を行い、その後、クウェートで開催されるAFCフットサルアジアカップで、8年ぶりの優勝を目指す。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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