C・ロナウドは「輝きに欠ける」 マンUでの現状に伊メディア言及「まだ準備ができていない」

ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:ロイター】
ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:ロイター】

テン・ハフ新監督の下ではレギュラー扱いではないのが現状

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、夏の移籍市場で最後の最後まで移籍を模索したものの、チームに残留。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージの時点で出場していないのは20年ぶりのことになったが、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が現状を報じている。

 ロナウドは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)を終えると当時所属したスペイン1部の強豪レアル・マドリードからイタリア1部の名門ユベントスへと電撃移籍。3シーズンをプレーしたあとに昨季から古巣ユナイテッドに復帰した。しかし、リーグ戦でCL出場権を逃したことで、今季に向けてロナウドは代理人ジョルジュ・メンデス氏を介して移籍への動きを繰り返した。

 それが実らずにポルトガル1部スポルティングCPでCL予選に敗れた2002-03シーズン以来のCLに出場しないスタートをしているが、レポートでは「超現実的な状況が容赦なく記録に残されている。シーズン最初の7試合でノーゴール、ノーアシスト。バロンドールを5回受賞した彼にとって、これは18歳の時以来の出来事だ」と、シーズン序盤の不振はプロのキャリアをスタートしたばかりの頃、サイドアタッカーの印象の強かった若かりし日以来の数字が残っているという。

 ロナウドは9月8日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)の開幕戦で、日本代表MF久保建英が所属のレアル・ソシエダとの試合にスタメン出場。リーグ戦ではベンチスタートが続く中での出場だったが、レアル・ソシエダに1-2で敗れた。

「ELは彼の見せ場ではないが、欧州第2の大会でスタメン復帰した。CL史上最多得点(140ゴール)であり、数々の記録を打ち立ててきたNo.1にとって、これはパラドックスだ。ピッチ上では誰もが彼に注目し、スタジアムの視線も彼に注がれているが、不思議なことに彼はまだ準備ができていない。この夏、後手に回ったロナウドは、エリック・テンハフ監督が率いる新しいレッドデビルズ・プロジェクトの中心にいない。今のところ、彼を長年にわたって特徴づけ、トップに押し上げた輝きに欠けている」

 レポートでは、今季は11月にカタールW杯がスタートすることで前半戦が過密になる日程に触れ、「必然的に行われるローテーションによって、オランダ人監督は継続的にロナウドを起用する機会を作ることになるのは間違いない」と、出場機会の全くない状態は訪れないと予測している。しかし、それは冬の移籍市場での移籍を妨げるものではなく、メンデス氏は継続的に次のクラブを探すことが見込まれる。

 冬の移籍市場での結果次第では、CL決勝トーナメントから参戦することも不可能ではない。しかし、それもこれもユナイテッドでロナウドが健在ぶりを見せることがスタート地点になるが、ここから調子を上げていくことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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