チェルシー“電撃退団”のトゥヘル、4つの新天地候補を英指摘 レアル、レスター…日本人プレーヤー所属クラブも

トーマス・トゥヘル監督の新天地は?【写真:ロイター】
トーマス・トゥヘル監督の新天地は?【写真:ロイター】

チェルシー監督解任を受け、「デイリー・エクスプレス」紙が新天地に注目

 イングランド1部チェルシーは、9月7日にトーマス・トゥヘル監督を解任し、翌8日にはグレアム・ポッター監督の就任を発表した。解任されたトゥヘル氏は、残りの契約期間の報酬として、チェルシーから1300万ポンド(約22億円)を受け取る予定だが、可能な限り早い現場復帰を希望しているという。英紙「デイリー・エクスプレス」は、ドイツ人監督の新天地となる可能性が高い4クラブを紹介。そのなかには日本代表MF南野拓実の所属するフランス1部モナコも紹介されている。

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 5日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のディナモ・ザグレブ戦に0-1で敗れたチェルシーは、新オーナーのトッド・ボーリー氏がトゥヘル監督の解任を決定した。トゥヘル氏は、就任直後にCL優勝を成し遂げ、クラブを初のFIFAクラブワールドカップ(W杯)優勝にも導いた。また、今夏の移籍市場でもチェルシーは、トゥヘル氏がかつて指導したガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンを含め、総額2億5500万ポンド(約423億円)の資金を費やした補強をしたばかり。そのため、この解任劇は世界中で驚きをもって報じられている。

 そうしたなかで、「デイリー・エクスプレス」紙は、トゥヘル監督の新天地候補となる4クラブを選出した。最初に名前が挙がったのが、ドイツ1部レバークーゼン。2021-22シーズンは、バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムントに次ぐ3位となったが、直近5試合で4敗を喫し、ジェラルド・セオアネ監督は解任が近づいているとされている。記事では、「母国ドイツに戻る気持ちが強いなら、レバークーゼンは次のクラブになる可能性がある」と、伝えている。

 続いて名前が挙がったのが、2024年6月までカルロ・アンチェロッティ監督との契約を残しているスペイン1部レアル・マドリードだ。レアルでの指揮を最後に監督業から引退すると宣言しているアンチェロッティ監督は、契約満了を待たずに今季限りで退任する可能性もあるという。「チェルシーの監督を解任になって、サッカー界で最大の要職に就くことは不思議に聞こえるかもしれないが……」と報じつつも、CL優勝やクラブW杯優勝に加え、フランスやドイツでもタイトルを獲得してきたトゥヘル監督の実績を評価している。

 このほか、今季のリーグ戦で1分5敗と低迷しているイングランド1部レスター・シティ、さらにはモナコも候補として紹介。トゥヘル監督がチェルシーの監督に就任する前、2シーズンにわたってパリ・サンジェルマンの指揮を執っていたことから、記事ではリーグ・アンの知識が豊富なことが候補理由の1つとされ、“魅力的な土地柄”も指摘されている。

「モナコは伝統的に、その魅力的な土地柄によって多くのスター選手や監督を惹きつけたが、今回もその力が発揮されるかもしれない。クラブは1月にクラブ・ブルージュからフィリップ・クレメンテ監督を引き抜いたばかりだが、リーグ戦6試合でわずか2勝しかできず10位という成績によって、今季の最も期待外れのクラブの一つとなっており、クラブの首脳陣に決断を促すかもしれない」

 多くの人々の予想に反して、今シーズンのプレミアリーグで解任第1号となったトゥヘル監督だが、希望に沿う新たなクラブが見つかるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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