バルサのイニエスタが自伝で激白! キャリアの危機は中村俊輔も衝撃を受けたあの悲劇

10年のW杯優勝でトラウマを乗り越える

 イニエスタは、2010年南アフリカ大会決勝のオランダ戦延長戦で優勝弾を決めるとユニフォームを脱いだ。アンダーウェアには用具係のウーゴ氏が記した「ダニ・ハルケ 我々とともに」の文字。世界中にメッセージを送り届けた。

 そして、イニエスタも母国に優勝をもたらすことで「またサッカー選手のような気持ちになれた」と告白。トラウマを乗り越えることが出来たという。

 心の傷を負いながら華麗に舞い戻った司令塔だが、スーパースターも1人の人間であり、トラブルを乗り越える過程にこそ、ファンに共感してもらいたいと願っている。

「我々はフットボール選手になれて幸運なんだ。悪い瞬間は、人々にネガティブなことを言わせるために存在するのではない。選手の人生、感情、抱えている問題は、他のみんなと同じということ。自分が例外だとは思わない。人生のすべてをバルセロナで過ごしている。12歳からプレッシャーのなかで生きている。でも、フットボーラーとして生まれ、そうなりたいのなら、年齢は関係ないんだ」

 イニエスタは熱い思いを語っていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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