J2でラストスパートに成功するのは? 昇格争いは10チーム、降格争いは4チームが熾烈なサバイバル

ラストスパートを迎えるJ2リーグに注目(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
ラストスパートを迎えるJ2リーグに注目(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

毎節どこかで直接対決の潰し合いが発生

 来季のJ1リーグで戦う権利を争うJ2の昇格争いは、シーズンの終盤に差し掛かってサバイバルの様相を呈し始めている。10チームが現実的なラインで争いつつ、ふるい落とされるチームが出始めそうだ。

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 9月3日と4日に各地で分散開催されたリーグ戦では、ファジアーノ岡山が大きな勝利を手にした。FC町田ゼルビアを2-0で下したことにより、勝ち点を60まで伸ばした3位に。3位から6位が進出するJ1昇格プレーオフの圏内では頭1つ抜けた感もあり、自動昇格の2位以内も視野に入っていきそうだ。一方の町田も勝ち点49を持っているため、まだまだプレーオフ圏内の争いを続けていくことになるだろう。

 また、ロアッソ熊本は大宮アルディージャに1-0で勝利して勝ち点54の5位、大分トリニータが2位のアルビレックス新潟を1-0で破って勝ち点52の6位となり、ここがプレーオフ争いのボーダーラインになっている。

 一方で、J1で長年にわたり戦った経験のあるベガルタ仙台は水戸ホーリーホックに1-2で敗れて勝ち点55にとどまって4位。岡山のように抜け出すチャンスを逃してしまい、正念場を迎えそうだ。一方の水戸は消化試合が1試合少ないなかで勝ち点46を持っているため、大分との勝ち点差が6しかないことを見れば、11位とはいえまだまだ現実的な望みが残る。

 また、消化試合が2試合少ないV・ファーレン長崎はジェフユナイテッド千葉に1-0で勝利して勝ち点50の7位に。潜在的にはプレーオフ圏内に入っておかしくない勝ち点だと言える。この2試合がどのような結果になるかは周囲も含めて大きな影響を与えるだろう。一方の千葉は水戸と同じく勝ち点46の12位だが、こちらは34試合をフルに消化しているだけに文字通り崖っぷちに追い込まれた。

 また、モンテディオ山形と徳島ヴォルティスも勝利して、それぞれ勝ち点49と勝ち点47で十分にプレーオフ進出争いに加わっている。しかし、1試合少ない山形に対して徳島はフルで消化しているため、こちらも千葉と同様に終盤戦のスパートが必要になるだろう。

 一方で、下位2チームによるJ3降格を避けるための残留争いは4チームに絞られてきている。大宮は前述の通り熊本に敗れ、ザスパクサツ群馬は栃木SCと引き分けて勝ち点31で並ぶ。そして山形に敗れたいわてグルージャ盛岡が勝ち点30の19位、ブラウブリッツ秋田に敗れたFC琉球が勝ち点29の20位と、この4チームは1試合で順位が常に入れ替わる。その中では、大宮のみ消化が1試合少ないのでやや有利か。

 プレーオフ争いに参加しているチームの多さからも、毎節どこかで直接対決の潰し合いが発生。来週末では、6位の大分が4位の仙台を迎え撃つカードが組まれている。シーズンの最終盤でラストスパートに成功するチームが現れるのか。最後の最後までサバイバルマッチは続いていきそうな気配だ。

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