オーバメヤン追放のアーセナル監督、元エースFWのプレミア復帰に言及 「もう一度変わりたかったのだろう」
オーバメヤンは「プレミアリーグにやり残した仕事がある」と意気込み
イングランド1部チェルシーは9月1日に、バルセロナから元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンを完全移籍で獲得した。今年2月まで同じプレミアリーグのアーセナルに在籍していたオーバメヤンは7か月でロンドンに戻ることになったなか、アーセナルでオーバメヤンを追放したとされるミケル・アルテタ監督が、オーバメヤンのチェルシー加入についてコメントをしている。英紙「メトロ」が報じた。
チェルシーで背番号「9」を付けることとなったオーバメヤンは、2024年6月末までの2年契約にサインした。2013年夏から所属していたドイツ1部ボルシア・ドルトムントでも、トーマス・トゥヘル監督の下でプレーしており、チームに早く溶け込むことが期待されている。
ドルトムントで公式戦通算213試合に出場し、141得点を挙げたオーバメヤンは、2018年1月にアーセナルへ移籍。アーセナルでも2018-19シーズンにプレミアリーグ得点王に輝くなど、163試合に出場して92得点を挙げていた。19年11月にはアーセナルのキャプテンに就任したが、昨年12月に「規律違反」により試合のメンバーから外れ、さらに主将マークをはく奪されると、全体練習からも外された。
その後、アルテタ監督は今年1月の移籍市場での売却を目指したが、交渉はまとまらず。2月1日にアーセナルは契約を解除してオーバメヤンを放出。バルセロナがフリー移籍でガボン代表FWを獲得していた。なお、今回の移籍でチェルシーはバルサに対して、1030万ポンド(約17億円)を支払ったという。
アルテタ監督は「彼が今回の決断を下したのは、もう一度変わりたかったからであり、彼の未来にとっての最高の可能性を見出したかったからだろう。ここにいる私たち全員が、彼の幸運を祈っている」と、ライバルクラブでのオーバメヤンのプレミア復帰について言及した。
チェルシーに加入したオーバメヤンは、クラブの公式ツイッターで「僕はプレミアリーグでやり残した仕事がある。だから、始まりが待ちきれないよ。このクラブは大きな歴史を持っている。このクラブの一部になることができて、とても嬉しいよ」と、コメントをしている。アーセナルではFA杯とコミュニティ・シールドのタイトルを1つずつ獲得しているオーバメヤンだが、チェルシーにはどれだけのタイトルをもたらすことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)