財政難バルセロナ、移籍デッドライン・デーに戦力“スリム化” オーバメヤンら3人放出で“電撃移籍”なし
多くの補強を繰り返してきた一方、最終日には選手放出でバランスを取る動きにも徹する
スペイン1部の強豪FCバルセロナは、現地時間9月1日に夏の移籍市場最終日となる「デッドライン・デー」を迎え、3選手を放出するなど戦力の整理を進めた。
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バルセロナはアメリカ代表DFセルジーノ・デストをイタリア・セリエAの昨季王者ACミランに1年間の期限付きで放出したことを発表。この移籍には買い取りオプションが付帯していることも明らかにされた。
また、デンマーク代表FWマルティン・ブライスワイテに関しては1年前倒しで契約を解除したことが発表された。それにより、ブライスワイテは移籍金なしで同リーグのエスパニョールへとこの移籍市場最終日に加入したことが発表されている。
さらに、イングランド・プレミアリーグのチェルシーへはガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンを放出。バルセロナは移籍金として1200万ユーロ(約16億2000万円)を得たと発表している。
また、イングランド・プレミアリーグのアーセナルからはバルセロナ下部組織出身のDFエクトル・ベジェリンが、アーセナルとの契約を解除したうえでの移籍金なしで加入することが決まった。1年契約と発表されているが、英衛星放送「スカイ・スポーツ」では「ベジェリン個人としては、相当額の減俸を受け入れた形になる」とレポートされている。
一方で、ブライスワイテと同様に次のクラブと合意できれば契約を解除する可能性が高いとされていたオランダ代表FWメンフィス・デパイは、最終的にバルセロナへの残留を宣言。同様にボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチも残留となり、デッドライン・デーに電撃移籍とはならなかった。
財政難からクラブの資産を現金化するなどしながら多くの補強を繰り返してきたバルセロナだが、同時にスリム化を進める必要にも迫られていた。この最終日にも選手を放出することでバランスを取る動きに徹したようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)