元レフェリー家本政明氏が選出…印象に残る“浦和の名手6人” 「若さゆえのイケイケ」「やんちゃ」「レフェリーとしては大変」

Jリーグ歴代最多516試合担当という経歴を持つ家本氏【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
Jリーグ歴代最多516試合担当という経歴を持つ家本氏【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

「怒ったり興奮している姿はまったく印象にない」「エメルソンとの2トップは強烈」

■阿部勇樹(MF)
浦和在籍:2007年~2010年8月/2012年~2021年

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 中盤から最終ラインまで、どこでもこなすユーティリティー性があり、時にスーパーミドルや素晴らしいフリーキックを叩き込んだり、攻守両面の戦術上で欠かせない選手でしたね。鈴木啓太さんとの中盤でのコンビも利いていましたし、浦和のレジェンドと呼ぶにふさわしい活躍と貢献度だったと思います。とにかく俯瞰力を備えた選手であり、常に冷静沈着という印象。ちょっと笑いながら「家本さん!」と声をかけてくる場面はたくさんありましたが、怒ったり興奮している姿はまったく印象にないです。落ち着いてコミュニケーションが取れる選手でした。

■田中マルクス闘莉王(DF)
浦和在籍:2004年~2009年

 僕の中で、闘莉王さんと言えば浦和の印象。いろいろな意味で情熱的でしたよね。プレーはもちろん、味方に怒ったり、サポーターを煽ったり。DFなのにゴールを量産していたのも印象的で、チームの歴史を彩った象徴的な選手の1人。守備も強固で、時に情熱的、時に冷静というプレーで支えていた。ヘディングの強さも圧倒的で、フィードも正確。さらに攻撃力も備えていてゴールも決めるというスペシャルな能力を持っていた。Jリーグの歴代闘将ランキングでも確実に上位に入ってくるでしょうね。

■田中達也(FW)
浦和在籍:2001年~2012年

 抜群のスピードとボールコントロールの良さが際立ちました。エメルソンとの2トップは強烈で、2人とも足が速いのでレフェリーとしては付いていくのが本当に大変でした(笑)。ただ単にスピードがあるだけでなく、そのスピードを殺さずにドリブルできる点が出色でしたね。足にボールが吸い付いているようなタッチだったからこそ、相手からすれば寄せる隙がなく、一か八かのタックルという場面が増えてファウルを受ける回数も多かった選手でした。人を魅了するプレーヤーで、浦和の大サポーターたちから本当に愛されていましたね。

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 9月3日のJ1第28節の鹿島対浦和戦で「家本政明ぶっちゃけLABO」というオンライン同時視聴イベントを開催する家本氏。参加者の意見や質問にNGゼロで回答しながら、独自のレフェリー目線でリアルタイム解説する“家本節”にも注目が集まる。

■オンライン配信イベント
「家本政明ぶっちゃけLABO」

元プロフェッショナルレフェリー家本氏が独自のレフェリー視点でリアルタイム解説!
参加者の意見・質問に家本氏が「忖度ゼロ、NGゼロ」のぶっちゃけ回答!

【オンライン配信イベントの対象試合】
9月3日(土) 18時キックオフ
J1リーグ第28節
鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ

【オンライン配信イベントの開催日時】
9月3日(土) 17時55分からライブ配信

【オンライン配信イベント&参加チケットの詳細】
https://iemotolabo.base.shop/items/65970684

(FOOTBALL ZONE編集部)

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家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。

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