大迫を超える“日本のエース”へ 注目株・町野修斗を日本代表OBの元同僚が直撃、“不運”の新人時代から飛躍した要因
レバンドフスキを参考にゴール前での“多彩さ”を意識
――改めて、町野選手が考えるストライカーとしての自分の武器は?
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町野「ビルドアップや中盤との連係はほかの選手よりもできると思っているし、背後への抜け出しで起点を作ったり、ペナルティーエリア内で右足、左足、頭とどこでも得点を取れるのは自分の武器だと思っています」
栗原「たしか、(バイエルン・ミュンヘンのポーランド代表FWロベルト・)レバンドフスキのプレーをよく見ているんだよね?」
町野「レバンドフスキ選手の多彩さは自分の目指すところだと思っていて、(ブンデスリーガで)41得点を取った2020-21シーズンの動画集はイメージを沸かせたい時によく見てます」
栗原「大型FWと言うと、パワーはある反面スピードがなかったりするけど、修斗はスピードも備えているし、ヘディングもすごく上手い。ただ、ヘディングに頼っているわけではないから、万能なレバンドフスキに近い印象はあるね。(パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FW)リオネル・メッシとか(マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FW)クリスティアーノ・ロナウドとは少し違って、レバンドフスキとか(レアル・マドリードのフランス代表FW)カリム・ベンゼマみたいにウィークポイントがほとんどない感じかな。日本人選手の同じタイプでは一番手だから、日本代表にも入っていると思う」
――日本は「ストライカー不足」と言われきた背景があり、カタールW杯を含めて世界の強豪と戦っていくうえでは“頼れるゴールゲッター”の存在が不可欠になります。
町野「日本代表に選ばれて出場するからには、『自分のゴールで勝ちたい』と思うのがストライカーだと思いますし、僕もそういう気持ちを強く持ってプレーしています。E-1選手権は目標に掲げた3ゴールを達成できたので、満足まではいかないですけど、いい大会だったと思います」
栗原「初戦の香港戦でドンピシャのヘディング弾を決めて勢いをもたらしたし、結果に関しては、初のA代表で100点満点だと思う。俺は頑張って代表(通算20試合)で3ゴールだったけど、一瞬で追い付かれたなって(笑)」
町野「すみません(笑)。常にパスが出てくる感覚が日本代表にはあります。韓国戦のゴールのように、背後に抜けた瞬間に(パスが)来るのは試合前から言われていました。パスが出てくるから動き出しもしやすかったし、それがゴールという結果になったと思います」
栗原「どんなレベルの相手だろうと難しさはあるから、目に見える結果を残したのは評価されていいと思う。F・マリノスのメンバーを中心とした陣容のなかで、修斗は少なからずF・マリノスのやり方を知っているから、いい感じだなって。2019年にはJ3でプレーしていたわけで、カタールW杯の日本代表入りも争えるんじゃないかという位置までのアピールはした気がする」