PSG、マンCへネイマール売却を目論むも成立せず 海外紙指摘「不和をもたらす可能性がある」
ハーランドを獲得していたシティは、PSGからのオファーを拒否
ヨーロッパの多くの国では夏の移籍市場が現地時間9月1日に締まり、次の冬の移籍市場までの補強が原則的にはできなくなった。そうしたなか、今夏の移籍市場でフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が、イングランド1部マンチェスター・シティに対し、ブラジル代表FWネイマールを売却しようとしていたことが、スペイン紙「マルカ」で報じられている。
ワールドカップ(W杯)イヤーを迎え、ネイマールはPSGで好調な滑り出しを見せている。ここまで公式戦6試合に出場して9得点6アシストと、1試合当たり2得点以上の割合で絡んでいるのだ。ピッチ内で実力を示している一方、PSGは今夏の移籍市場でブラジル人スターの放出を目論んでいたという。
懸念事項となっていたのは、やはりフランス代表FWキリアン・ムバッペとの関係のようだ。記事では「PSGはネイマールをシティへ売却することにためらいはなかった。それは、ネイとムバッペの関係によるものだ。パリのスターが契約延長をしたあと、PSGは引き金を引き、ロッカールームにおけるエゴの衝突を避けるために、スター選手のどちらかを放出しようと考えていた」という。
しかし、マンチェスター・シティはノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドを移籍市場の早い段階で獲得できたことに加え、「ロッカールーム内に不和をもたらす可能性がある」ことから、ネイマールのクオリティーを把握していたものの、このオファーを断ったという。結果として、ネイマールはムバッペととともに、2022-23シーズンもPSGでプレーすることになっている。
シーズン開幕直後から、ネイマールとムバッペは、どちらがPKキッカーを務めるかを巡って険悪な状況にあったとされるが、現在はムバッペがネイマールにPKキッカーを譲り、一応の決着は見ている。シーズンが進んでいくなかで、PSGが内部で心配していた2人の争いが再び勃発しないか注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)