「僕の特長が生きる」と浅野が1トップ起用に手応え W杯予選初得点で岡崎に宣戦布告!
先発出場のタイ戦でダメ押し弾 「絶対に決めようと思っていた」
決定機を生かしきれずにもどかしい展開が続く日本代表の中で、FW浅野拓磨(シュツットガルト)がしっかりと結果を残した。ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2戦のタイ戦で、試合を決定づける2点目を奪った俊足ストライカーは、1トップを「僕にとっては特長が生きるポジション」と振り返り、近年日本代表の最前線に君臨する岡崎慎司(レスター)とのレギュラー争いに挑もうとしている。
「昨日のミーティングでも言われましたし、僕も準備はしていたので、出たら絶対にゴールを決めようとは思ってました」
6月のキリン杯ブルガリア戦でA代表初得点をマークして以来、浅野はバヒド・ハリルホジッチ監督から大きな期待を受けている。2ゴールを奪ったリオデジャネイロ五輪を経て、1日のUAE戦でも1点ビハインドの状況で投入。この試合では自らの放ったシュートがゴールラインを越えながらも得点が認められず、チームも黒星を喫するなど踏んだり蹴ったりのW杯予選デビューとなったが、続くタイ戦での先発を告げられるとゴールへの強い決意を持っていた。
前半から裏への鋭い抜け出しを見せて、FW本田圭佑(ACミラン)へ決定的なラストパスを送るなど特長を発揮していた浅野が結果を残したのは、後半30分のことだった。MF長谷部誠(フランクフルト)が最終ラインの背後に浮き球のボールを蹴り込むと、相手DFの後方から追いかけた浅野はクリアをしようとした相手の足を恐れずに頭でプッシュ。このままボールを前に運んで抜け出し、相手GKとの1対1の場面で右足を力強く振り抜き、2-0とリードを広げた。