今予選初勝利も“ガツガツ感”を求める長谷部 「人間的には素晴らしいけど内に秘める選手が多い」
「今までのチームと比べればおとなしい」と、長谷部はより大胆な自己表現を求める
日本代表のキャプテンは、若手の台頭によるレギュラー争いの激化を望んでいる。6日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦タイ戦に2-0と勝利した日本代表の主将、MF長谷部誠は「若い選手たちは、自分がワールドカップに連れていくという気持ちでやってほしい」と、より大胆な自己表現を望んでいる。
この日の日本は、前半18分にFW原口元気のゴールで先制すると、後半30分にFW浅野拓磨が追加点。日本代表の中で若手の部類に入る新顔2人のゴールに「今日は浅野や元気といった若い選手が点を取ったのが大きい。予選に彼らの力は間違いなく必要。彼らが自信をつけたのは大きい」と長谷部。初戦の敗戦を受けてスタメンに抜擢された2人のアタッカーが、目に見える結果を残したことを喜んだ。
長谷部がワールドカップ最終予選を戦うのは3度目になる。2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会に向けた予選を戦ったチームと「比較は難しい」としつつも、「今出ているメンバーで言えば、予選の試合に常時出ていた選手は本田圭佑、香川真司、吉田麻也と僕かなと。他のメンバーは、メンバーに入っても出ていなかった選手もいる」と、経験の浅い選手が名を連ねている現状があるとしている。
その上で、求めているのはそうした選手たちの自覚だと語った。
「今までのチームと比べればおとなしいというか、人間的には素晴らしいけど内に秘める選手が多い。個人的には、元気と浅野が結果を出したように、若い選手たちは自分がワールドカップに連れていくという気持ちでやってほしい。僕が岡田さんの時に代表に入った時もそうだった。それを内に秘めているなら、もっと外に出してほしい」
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