ハリル抜擢の原口と浅野がゴール! 日本がタイを2-0で破り敵地で勝ち点3をつかむ
スタメン3選手入れ替えが奏功 2人のアタッカーが結果を残す
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、6日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2戦の敵地タイ戦に臨み、絶対に勝ち点3が欲しい試合に2-0で勝利した。前半18分にFW原口元気が先制のヘディングシュートを決めると、後半30分にはFW浅野拓磨が追加点。ハリル監督がスタメンに抜擢した2人のアタッカーが結果を出した。
ハリル監督は初戦のUAE戦から3人のメンバーを入れ替えた。ボランチの一角をMF大島僚太からMF山口蛍へ、2列目の左サイドを清武弘嗣から原口へ、1トップを岡崎慎司から浅野へ変更。キックオフ前から雨が落ち、湿度の高いコンディションのなかで試合開始の笛が鳴った。
日本は、初戦で少なかったサイドチェンジを織り交ぜた攻撃でペースを握り、セットプレーからチャンスを創出。前半8分には、MF香川真司のショートコーナーを受けた原口が強引に突破してシュートを放ったが、相手GKに防がれた。同12分には、香川が右サイドから入れたFKをファーサイドでFW本田圭佑が折り返すも、中央への入り込みが遅れてゴールならず。また同16分には、香川の右CKをDF吉田麻也が合わせたが、ゴール前にできた相手の壁に阻まれた。
しかし、チャンスを掴みながら得点できない展開をスタメンに抜擢された原口が打ち破った。同18分、右サイドからDF酒井宏樹が上げたクロスに、ニアサイドで本田が相手を引きつけ、後ろから原口が飛び込む。体をひねりながら放ったダイビングヘッドは、タイゴールに突き刺さった。A代表16試合目の出場となった原口は、これが代表通算3ゴール目になった。
直後の同24分にも日本が決定機を作り、左サイドから浅野がゴール前を横切るように通したラストパスに走り込んだのは本田。しかし、ゴールまで1メートルほどのところで、本田はこの「決めてください」というボールを空振り。追加点の大きなチャンスを逸すると、ベンチのハリル監督は手に持っていたタオルを投げつけて怒りを露わにした。
同27分には、ボールの空気圧に問題があるとDF森重真人が主審に主張し、ボールを渡してチェックを求めたが、結果的に問題がなかったためイエローカードを提示される不可解な判定もあったが、日本は1-0とリードを保ってハーフタイムを迎えた。